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2018年5月第4週アプリ開発を加速する「Android Jetpack」発表

アプリ開発を加速する「Android Jetpack」を発表

Google I/O 2018で、アプリの開発を効率化するライブラリ群「Android Jetpack」が発表されました。

Google I/Oでは、男女で合計6名の話者が追加されたと発表されました。

Android Jetpackは、フレームワークに組み込まれていない機能を提供する「Support Library」に発想を得て開発されました。これと同じで、アプリを素早く簡単に開発するためのライブラリ群で、Foundation、Architecture、Behavior、UIの4つのカテゴリーに分類分けされています。

Androidに関わる部分は、このライブラリに任せて、アプリ独自の実装に集中できるようにと用意されています。また、Androidのバージョンに左右されることなく使えたり、下位互換性が確保されているところもSupport Libraryと同じなので、これを置き換えるライブラリと考えると分かりやすくなります。

YouTubeにもAndroid Jetpackを紹介する再生リストがあるので、こちらも一緒に参照しておくと理解が高まります。

ChromebookでLinuxの実行をサポート

Google I/O 2018で、ChromebookでLinux実行をサポートすると発表されました。

Chromebookで動作するChrome OSは、Linuxの派生版として開発されているので、Linuxが動作するのは不思議なことではありません。また、サードパーティがChromebook用に開発している「GalliumOS」を使えば、ChromebookにLinux環境を構築できます。しかし、正式にサポートされれば2万円代から、誰でもLinuxのノートPCを入手できるのは、今までありませんでした。

Linuxの実行サポートは、Google Pixelbook向けのプレビュー版がまもなく公開されます。また、Androidアプリの開発環境であるAndroid Studioの実行も可能になるとアナウンスされています。となれば、Chromebookで、Androidアプリの開発と実行が完結します。Pixelbookの他よりも突出したスペックは、Linuxがサポートされることでポテンシャルを発揮できます。

Chrome OSは、ユースケースを絞ったOSとして登場しましたが、徐々にフルスペックOSと肩を並べるようになっています。方向性が定まらない時期もありましたが、今回のLinuxサポートを含めることで、フルスペックOSの位置づけを強めてきた感があります。将来のことは分かりませんが、LinuxがインストールされたノートPCが欲しい人にとっては、当面は最適な選択です。

Googleアシスタント関連の発表も盛りだくさん

Google I/O 2018では、Googleアシスタントの声がより自然になったと紹介されました。これは、DeepMindが開発したWaveNetを活用したもので、これまでよりも少ない音声データで自然な音声が作成できるようになっています。

これまでは、元の音声となるナレータを数日拘束して音声を収録する必要があったために、多くの時間が必要でした。また、著名人になるほど長時間の拘束が難しいので、こうした人の声を使った音声合成が難しかったのですが、WaveNetをこうした問題を解決しました。また、収録音声が少量でよくなったために、これまでよりも話者を増やすのが容易になりました。

Google I/Oでは、男女で合計6名の話者が追加されたと発表されました。

この中にアーティストのジョン・レジェンドの声が追加されているのも、こうした技術背景はあったからこそです。日本でも同じことを実現して欲しいです。

他、Google Homeでコマンドを実行する際に、都度「Hey Google」と呼びかける必要がなくなり、これまでの会話の流れでコマンドを認識します。

こうしたデジタルアシスタントが、より人らしい振る舞いをするようになることで、どう生活に溶けこみ、どういった変化を生活にもたらすことになるのか、変革期の最中で面白いタイミングに立ち会っています。歴史の1ページ目を自分達が作っているとも言えるので、皆さん、楽しんで使いましょう。

今週は、このあたりで、また来週。

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