Android Weekly Topics

2018年8月第1週Android Pの最終ベータをリリースほか

Android Pの最終ベータをリリース

Googleは7月25日、次期Androidの「Android P」のBeta 4をリリースしました。

これは最終ベータ版で、すべての機能が実装されており正式リリース版と同等とされています。リリース版の発表タイミングは「近々」というだけでわかりませんが、開発は順調に進んでいるので、当初予定どおり夏の終わりにリリースされるのは間違いなさそうです。

OSの発表と同時に、お菓子の名前のコードネームも発表されます。筆者は、何度か書いていますが「Pocky」が採用されて歴式的なリリース日になることを切に願っています。⁠笑)

AmazonがAlexa Castをリリース

Amazonは7月27日、Amazon Musicアプリの新機能「Alexa Cast」を発表しました。

Alexa Castを使うと、AmazonのEchoシリーズやAlexaを搭載するデバイスで、Amazon Musicの音楽が再生できます。音楽限定ですが、Google Castと同じことができると考えればわかりやすくなります。

スマホの音楽をEchoで再生しようとした場合、Bluetoothかケーブルでの接続が必要でしたが、Alexa CastではAmazon Musicアプリのキャスティングアイコンをタップして、リストから端末を選択すれば、キャスト先のスピーカーから音楽が再生されます。操作体験がGoogle Castと同じなだけではなく、操作アイコンまで良く似ているというオマケ付きです。

Alexa Castが使えるのはAmazon Musicのみです。現行執筆時点では、開発者向けにAlexa Castの技術情報が公開されるかわかっていません。

Alexa CastがAmazonにできる唯一の貢献は、Amazon Musicの利便性向上くらいですが、Amazonは、Alexaを中心としたエコノミー構築の手を休めることはありません。インターネットとの接点として、個人向けはスマホに専有されました。家庭向けは、PCでないことは間違いなく、タブレットも期待した程ではありません。Amazonは、スマートスピーカーやスマートディスプレイがその有力候補と考えて、Alexaを中心にして、新たな提案を次々と行って模索しているのかもしれません。

Lenovo Smart Displayが米国で発売

GoogleとLenovoは7月27日、Googleアシスタントを搭載したスマートディスプレイ「Lenovo Smart Display」を発売しました。

Lenovo Smart Displayは、8インチ(199.99USドル)と10インチ(249.99USドル)の2種類がラインアップされています。Googleアシスタントを搭載したスマートディスプレイは、1月のCESでLenovo以外にもLGやJBL、ソニーなどが発表しておりLenovoが先陣を切りました。

ハードウェアは、縦置き・横置きが可能で、ディスプレイ解像度は、8インチモデルが1200x800、10インチモデルが1920x1200です。CPUはSnapdragon 624、メモリは2GB、ストレージは4GBです。搭載されているスピーカーの出力は10Wです。CPUとメモリは、入門用タブレットと同等のスペックです。

ディスプレイには、天気予報を画面に表示したり、料理のレシピを表示したり、YouTubeや音楽の再生、ビデオ通話ができます。これが据え置きタブレットにならないためには、ソフトウェアの作りが重要です。YouTubeに公開されている動画を観る限り、音声入力の利便性とディスプレイの特徴をうまく活用した作り込みがされているように見えます。実際は、使ってみないとわからないので日本版の早期登場を期待したいです。

今週は、このあたりで、また来週。

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