GoogleがPixel 3/Pixel 3 XLを発表
Googleがフラッグシップスマートフォン「Pixel 3」と「Pixel 3 XL」を発表しました。
Pixelシリーズの3代目にして、ようやく国内でも販売されることになり発売日は11月1日です。
Googleが取り扱うSIMフリー端末は、Pixel 3が9万5,000円からPixel 3 XLが11万9,000円からです。(ともに64GB)Playストアで予約を受け付けています。
発表会では、ドコモとソフトバンクでも取り扱うことも発表されて、ドコモは10月19日 10:00から、ソフトバンクも10月19日から予約が開始されます。ともに、2年縛りであれば、キャリアの購入サポートを受けて入手できるはずなので総額はSIMフリー端末よりも安く入手できます。原稿執筆時点では、ドコモとソフトバンクが扱う端末にSIMロックがあるかなどは不明です。
auはPixel 3を取り扱っていません。しかし、au回線網の相互接続試験は完了していることが「au OPEN DEVICE DEVELOPER SITE」で明らかになっています。SIMフリー端末を購入すれば、VoLTEにも対応し、au回線網を利用するMVMOで利用できると考えられます。
Pixel 3とPixel 3 XLの違い
Pixel 3とPixel 3 XLの違いは、ディスプレイサイズと本体サイズです。
| ディスプレイサイズ | 本体サイズと重量 |
Pixel 3 | 5.5インチ 18:9 | 145.6mm×68.2mm×7.9mm、148g |
Pixel 3 XL | 6.3インチ 18.5:9 | 158mm×76.7mm×7.9mm、184g |
SoCはSnapdragon 845、メモリは4GB、ストレージ容量は64GBか128GB、カメラは前後とも800万画素で、両端末にハードウェアの違いはありません。唯一の違いはバッテリー容量で、Pixel 3が2915mAh、Pixel 3 XLが3430mAhとなっています。
Pixel 3は、トラディショナルなスタイルのスマートフォンで、Pixel 3 XLは、ディスプレイの上にノッチがあるフルディスプレイのスマートフォンです。
国内販売されるPixel 3はFeliCaに対応しています。国外販売のPixel 3とは、ハードウェアレベルで異なるとの情報もあり、であればAppleがiPhone 7シリーズで行った対応と同じです。
ソフトウェアに感じるGoogleらしさ
ハードウェアは他社のハイエンド端末と変わりませんが、ソフトウェアは特徴的です。
本体の背面カメラは単眼ですが、Pixel 2に続いて背景をぼかすポートレート撮影が可能です。また、前面カメラでは周辺の歪み補正を行う仕組みがあり、自撮りの時に使い易い広角で撮影が可能です。これがあることで、自撮り棒が不必要になる機能として紹介されています。
ズームは、天文学や画像科学分野で利用されている技術を応用した超解像ズームにより、ズームをしても画質を落とさない写真が撮れます。また、今後追加される夜景モードは、暗く光の少ない場所でもフラッシュを使わずとも鮮明な写真が撮れるようになります。
他にもGoogleレンズは、撮影した外国語のメニューを日本語にしたり、Playgroundは、ARを活用して人気のキャラクターと一緒に写真が撮れます。
カメラ回りは、Googleの技術が惜しみなく投入されており、失敗のない美しい写真が撮れる工夫がされています。ハードウェアの光学技術い頼るのでなく、画像処理やAI処理にフォーカスするあたりは、Googleらしさが強く感じられる部分です。また、スマートフォンはソフトウェアで差別化する時代の訪れを感じます。
名コンビとなる「Pixel Stand」
Qiに対応した専用ワイヤレス充電器「Pixel Stand」とPixel 3を組み合わせて使うと、Googleアシスタントが有効になり、Pixel 3がスマートスピーカーのように振る舞います。
また、端末のステレオスピーカーは従来比で40%も音量が上がり、チューニングも知見も持った人が携わっているので、Pixel Standに置いて音楽を楽しむといった使い方も考えらます。さらに、アラームをセットすると設定時間の15分前から徐々に画面が明るくなり気持ち良く目覚められる、就寝前はマナーモードに入り画面が暗くなる仕組みもあります。
どれもPixel 3が身近なパートナーとして、生活を下支えしてくれそうな機能ばかりで名コンビになりそうです。
今週は、このあたりで、また来週。