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2019年8月第2週Androidに話せなくても緊急通報ができる機能が追加ほか

話すことができなくても緊急通報が可能に

8月1日、Googleは話すことができなくても緊急通報ができる機能をAndroidに追加すると発表しました。

障がいなどの理由で話すことができない、事故などで声が出せない状況下にある場合でも緊急通報が行える機能がAndroidの通話アプリに追加されます。対応する端末は、Pixelシリーズと一部の端末で、Google純正の通話アプリで使えて、アメリカ国内で今後数ヵ月内に利用可能になります。

緊急通報を行うと画面に「Medical」⁠Fire」⁠Police」のボタンが表示されます。いずれかをタップすると、画面にメッセージが表示されて、これを音声合成で読み上げて、通報先のオペレーターに伝えます。

読み上げるメッセージの内容は、自分が話すことができない状況にあること、そして、現在の場所、自分が何を要請しているかです。この内容は画面に表示されて、読み上げの最中は該当箇所が反転表示されます。

現在の場所はGPSをもとに、住所を導き出してメッセージに組み込みます。また、これを共有する機能も実装されています。他、GPSよりも正確に場所を伝える方法として「plus code」も使います。

plus codeは、地球上のあらゆる場所をピンポイントで特定できるコードで、Googleマップでも利用できます。たとえば、コードは「X4HM+3C, Cairo, Egypt」のように表記されます。このコードを使うことで、おおざっぱにしか住所が付与されていない場所でもピンポイントで場所を示すことができるので、救急要請で現場に来たものの微妙に場所が間違っていたというこも回避できます。

ユースケースとして「話すことができない」状況が設定されていますが、こうした場合ではなくても、声ではなく機械で緊急通報ができるのは便利なので、多くの端末と多くの国で使えるようにして欲しい機能です。

Nintendo Switch用のAndroid 8.1が公開

少し古い話題ですが、7月24日、Nintendo Switch向けのAndroidカスタムROMがXDA Developersに公開されました。

このROMは、LineageOS 15.1をベースにしたもので、Android 8.1をベースに開発されています。公開されたカスタムROMは、同じSoCのTegra X1を採用しているNVIDA Shield TV用のビルドから派生しています。

画面の自動回転が非対応、Wi-Fiが不安定などの問題があるとしながらも、Nintendo Switchの携帯モードとTVモードの両方に対応しており、タッチパネルやJoy-Conでの操作、オーディオにも対応しており、Androidとして動作します。

また、Shield TV用のビルドから派生しているので、⁠Shield-ifierモード」があり、Nintendo SwitchをShield TVとして動作させることもできます。このモードだとShield用のゲームが動作します。

代替OSの実行が想定されていないので、非公式のブートローダーを使い、SDカードからOSをロードする仕組みで導入には知識が必要です。しかし、こうした多様性を持っているのがAndroidらしいところで面白い試みです。

今週は、このあたりで、また来週。

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