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2019年8月第4週Android Q Beta 6、リリース

Android Q Beta 6がリリース

少し古い話ですが、8月7日、Googleは、Androidの次期バージョンとなるAndroid Q Beta 6をリリースしました。

これは最終テスト版でリリース候補です。公式リリースは数週間以内に行われる予定です。最後のベータリリースなので、大きな変更は加えられていませんが、ユーザのフィードバックに基づいて、ジェスチャーを使った「戻る」のナビゲーションの調整が行われています。

ジェスチャーナビゲーションは、Android Q Beta 3から導入された機能で、iPhone Xシリーズのように、画面下から上にスワイプする操作でホーム画面に戻る、画面下から上にスワイプして長押して離すとアプリを切り替える、左端または右端からスワイプすると戻ります。従来のボタンナビゲーションも残っているので、ユーザの好みで使い分けができます。

Beta 6では、戻る操作の感度調整機能が追加されました。OSが動作するハードウェアを固定できないAndroidでは、こうした調整機能を付けざる得ないのかもしれませんが、最も使う操作の操作感をユーザ側に委ねているので、導入当初は混乱するかもしれません。

Pixel 4も楽しみ

Pixel 4(次期Pixel)の噂話も漏れ聞こえています。

9To5Googleが独占情報として、Pixel 4では、5.7インチ/6.3インチモデルの2モデル構成で、有機ELディスプレイは90MHz駆動、6GB RAMが搭載、背面には1200万画素のメインカメラと1,600万画素の望遠カメラが搭載されるとしています。

高速リフレッシュレートの先がけは、スマートフォンではIGZO液晶ディスプレイを搭載する「Razer Phone」です。これは、120MHzのリフレッシュレートでディスプレイを駆動しているので、なめらかな表示を実現しています。最近では、ASUS ROG Phone IIが120MHzまで設定できます。

Pixel 4は90MHz駆動なので、Razer PhoneやROG Phone IIほどではありませんが、ゲーミングスマートフォン以外で高速リフレッシュレートを採用する例は、iPad Proくらいで少ないので、端末の仕上がり次第ではトレンドになる可能性があります。

もう1つ、レンズアクセサリも開発中とされています。

これがアタッチメント式の外付けレンズなのか、それともグリップまで付いたケース一体化なのか、詳細は分かりませんが「きれいな写真が撮れるPixel」の名をより確かなものにするアクセサリであることは間違いありません。

他、SoCはSnapdragon 855、ストレージは128GB、バッテリの容量は2,800mAhと3,700mAhと言われています。Pixel 3とPixel 3 XLには、ハードウェアに大きな違いはありませんが、Pixel 4では明確な違いを付けてくると考えられます。

Pixel 4で気になるもう1つの機能

Pixel 4でもう1つ気になるのが「Motion Sense」機能です。

Googleは、7月30日にYouTubenにその機能を示すデモ動画を公開しています。

動画では、スマホをのぞくとアンロックされて、画面に触ることなく手を振るジェスチャーで操作する様子が分かります。顔でアンロックされるのは、iPhone Xシリーズでも採用されていますが、ジェスチャーで操作できるのはPixel 4がはじめてです。

これには、GoogleのATAPプロジェクトチームが開発した「Soliセンサ」が搭載されます。空で腕時計の竜頭を回すしぐさをして、実際にディスプレイの時間が動いている動画は、このセンサの使い方を示すものです。

端末を手に持っているときは、画面を操作するのと大差はないと思いますが、机の上や充電台にスマホを置いている時は活用できそうです。たとえば、端末をPixel Standに置いている最中に、通知が来たら、端末を覗き込んで顔認証で端末をアンロック、そして、ジェスチャー操作で内容を確認といったことがあたりまえにできます。これにホログラムディスプレイが追加されれば、新たな世界が広がりそうです。

Googleは、スマートフォンを身近にあって持ち運べるコンピュータから、周囲に溶け込み存在を主張しない、コンピュータにしようとしているのかもしれません。少し未来が楽しみになりました。

あと、Android Qにジェスチャー操作は、iPhone Xの後追いではなく、Soliセンサを活かすために追加されたと考えるのが真っ当ですね。

今週は、このあたりで、また来週。

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