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2020年3月第2週コロナウィルスの影響で次々とイベントが中止

コロナウィルスの影響で次々とイベントが中止

新型コロナウィルスが猛威をふるっています。都内の駅や電車も空いており、在宅勤務が主となり勤務形態に変化があったという方も多いのではないかと思います。

IT業界は、春から初夏に向けてイベントがめじろ押しとなっていますが、新型コロナウィルスの影響を受けて次々とキャンセルがアナウンスされています。たとえば、世界最大級の携帯電話関連展示会「MWC 2020」は、感染拡大を懸念して開催日の2日前に急遽中止となったのは記憶に新しいところです。

MWC 2020は、開催前から参加メーカが次々とキャンセルを表明していましたが、主催者はスペインの健康機関の推奨に従い万全の衛生管理を期すとして、直前まで開催の意思を示していたのでこの決定は驚きでした。決定が急だったせいもあり、スペインのバルセロナへの経済的な影響も大きかったようです。

Google I/O 2020は開催中止

毎年5月、アメリカのカリフォルニア州、マウンテンビューで開催されているGoogle I/Oも新型コロナウィルスに関する懸念と、WHOなどの保健当局から健康指示に従いキャンセルのアナウンスがありました。

購入したチケットは、2020年3月13日までに全額払い戻しされます。また、Google I/O 2020に登録したゲストは、2021年のチケットの抽選に参加する必要がなくチケット購入のオプションが付与されます。Googleは、Google I/O中止による地元への影響を最小限に留める配慮として、コンピューターの学習進行を図る団体に対して100万ドル(1.1億円)の寄付を約束しています。

新製品やサービスは、どのような形でお披露目されるかは近日中に公表されます。また、開催予定だったセッションの動画や資料は、例年と同じように公開されると思います。他、キーノートや新製品発表は、YouTube Liveが使われるのかもしれません。

FacebookのF8はオンライン、GDCは今夏に延期

5月5日から6日まで、アメリカ カリフォルニア州のサンノゼで開催予定のFacebookの開発者向け会議「F8」も新型コロナウィルスの感染拡大を懸念し、キャンセルのアナウンスがありました。

Facebookは、F8の代替として各地でイベントを開催したり、動画やライブストリーミングで情報発信するとしています。このように、世界中から多くの人が集まり対面で行われるイベントは当面キャンセルとして、オンラインイベントに切り替えるのが主流となりそうです。

Facebookは、3月16日からサンフランシスコで開催されるGame Developers Conference(GDC)への参加も中止しています。GDCは、SONY、Facebook、Oculus、Unity、Epicなどが参加をキャンセルしており、今夏に開催時期を変更するアナウンスをしました。

WWDC 2020の開催は?

春から初夏までのイベントの締めくくりは、毎年6月に開催されるAppleのWWDCです。例年、4月に開催日が発表されるので、原稿執筆時点では開催されるかわかりません。

WWDCは、世界中から集まった開発者がAppleのエンジニアや幹部と交流できる場です。イベントを開催することで、ウィルスの感染拡大だけではなく、Apple関係者も感染するリスクにさらすことになります。

FacebookがF8をキャンセルした理由に、関係者の感染のリスクが上げられており、これはAppleも同様です。賢明な判断をすると思われますが、どのような形でWWDCを開催するのか気になるところです。小規模でも代替イベントを各地で開催することになれば、昔のスタイルに戻るので少し懐かしい気持ちにもなります。

新しいカタチを生み出すキッカケになるか

Google I/OやF8、GDCのいずれも、年に1度開催されるお祭りのようなもので、これがキャンセルになるのは寂しい限りです。IT業界は、こうしたイベントだけではなく、他業種よりも自由度が高くさまざまな代替を検討できます。いまこそ多くの知恵を出し合い、さまざまな方法を模索し事例を提示することで、新たなカタチを生み出すキッカケにつなげて行きたいです。

今週は、このあたりで、また来週。

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