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2021年1月第3週NFC Pay普及への期待と待望のバリュークラスタブレットが登場

NFC Pay普及への期待と待望のバリュークラスタブレットが登場

少し古いニュースですが、Visaが関西私鉄の南海電車が「Visaタッチ決済」を改札機に導入し、2021年の春に一部駅で実証実験を開始するとアナウンスしています。

Visaタッチ決済が改札機に導入されると、対応のクレジットカードをかざすことで改札口の通過と運賃の支払いが可能になります。この実証実験は、2025年に開催される大阪万博へ向けて、訪日観光客の利便性を高めることが目的です。

導入駅は、なんば、関西国際空港、和歌山、高野山などが検討されています。筆者は関西圏に住んでいるので、早々に試してみるつもりです。楽しみです。

キャッシュレス決済の見直しは2025年?

国内ではFelicaを使った運賃支払いが普及していますが、世界的には普及しておらずローカル規格の状況です。

Visaタッチ決済は、NFC Payに準拠して決済処理が行われます。これは、ロンドンやニューヨーク、台北、シンガポールの公共交通で広く普及しています。Visaのリリースでは、NFCタッチとスマートフォンを使った運賃支払いは言及されていませんが、NFCタッチによる運賃支払いが可能になれば、さらに利便性が向上します。

Felicaを使った決済サービスは、iDやQUICPayが普及しています。これらはあたりまえのように使われていますが、お金を支払うだけなのに、複数のサービスが介するシステムです。

たとえば、スマホで決済する場合、スマホ→iD/QUICPay→クレジットカードの流れになります。歴史的な背景がありこうなっていますが、間のiDやQUICPayは本来はなくても良いものです。

先で触れた実証実験をキッカケにNFCによるタッチ決済が普及すれば、現状の複雑な電子決済の仕組みが整理でき管理がシンプルになります。キャッシュレス元年の2019年は東京オリンピックへ向けた準備でした、この6年後、2025年までには大阪万博に向けて見直しが行われる予感がします。

タブレットの「Lenovo Tab P11」は救世主

タブレットは、iPad一強が続いています。少し古いデータですが、2019年の国内タブレットの出荷台数の1位がAppleで、2位がHuaweiです。

これはHuaweiが米国政府の規制を受ける前のデータで、2019年までは国内のAndroidタブレットは、Huaweiが担っている状況でした。規制後もHuaweiはタブレットの販売を続けていますが、新製品に関してはご存知のようにGSM(Google Mobile Service)が搭載されなくなったので、使いこなすには工夫が必要です。

元から選択肢が少ない中でHuaweiの選択肢が無くなったので、2020年は欲しくても買えない状況でした。これで、Androidアプリが動くChromebookに流れた人もいるはずですし、iPadを購入した人もいるはずです。

こうした状況で、LenovoがCES 2021の開催に合わせて新型のAndroidタブレット「Lenovo Tab P11」を発表しました。これは救世主のような存在です。

スペックを見ていくと、SoCはSnapdragon 662、を搭載、ディスプレイは2,000x1,200の11インチIPS液晶、メモリは4GBまた6GB、ストレジーは64GBまた128GBです。ネットワークは、WiFi6とLTE通信にも対応しています。バッテリー容量は、7,500mAhで最大駆動時間が15時間。当然、GSM搭載で安心して使えます。価格は最小構成で229.99ドルです。これは、LenovoのChromebook「Duet Chromebook」のAndroid版といったかっこうです。

Lenovo Tab P11の国内発表はまだありません。

ハイエンド版のLenovo Tab P11 Proは国内販売が開始されているので、同じようにLenovo Tab P11も国内で販売されるはずです。これが登場すれば、選択肢の少ないAndroidタブレットに大きな恵です。

余談ですが、Lenovo Tab P11 Proは、Snapdragon 730G、11.5インチのOLED、6GB RAMで6.5万円を切る価格で購入です。現時点では、最良のAndroidタブレットになりそうです。

今週は、このあたりで、また来週。

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