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2021年4月第3週やっと届いた最小Android「Jelly2」キワモノなのか?(前編)

やっと届いた最小Android「Jelly2」

ひと昔前は、小さな端末と言えばソニーのお箱でしたが、久しく新型が作られていません。しかし、この意志を引き継いだようなメーカが出て来るのがAndroidのおもしろいところです。

今回取り上げる「Jelly2」は、2007年に設立されたUnihertzという中国上海に拠点を置くスマートフォンの設計・製造会社の製品です。中国生まれですが、小さなガジェットの愛好家の多い日本市場の事情にも対応します。

今回は、Jelly2を前編と後編に分けて紹介していきます。前編は、小型端末ではしわ寄せが来やすいディスプレイとバッテリに着目します。

3インチのディスプレイは使い物になるか

Jelly2のサイズは、95ミリ(H)×49.4ミリ(W)×16.5ミリ(D)で、手のひらに乗せてもはみ出ることがない大きさです。この筐体に搭載されている3インチのディスプレイは、輝度が低いと感じたり発色が悪いと感じることはありません。

Jelly2の本体を握って持てるほどのサイズ感
Jelly2の本体を握って持てるほどのサイズ感

ディスプレイ解像度は、480×854ピクセルでフルHD以下です。

たとえば、コンテンツのおもしろさが解像度で変わることはありませんが、YouTubeやNetflixで動画を楽しむには物足りません。また、ホーム画面に置けるアイコンはドックの部分を除くと最大9個です。多くのアプリをインストールすると、ページ送りの操作を頻繁にする必要があります。いまどき、Android Oneを搭載の端末ですら、フルHD以上のディスプレイを搭載するので最低限と考えるのが妥当です。

それでは、使うのに我慢が必要かと言えばそうではありません。

筆者が普段使っているアプリ、FacebookやTwitter、Instagram、Google Chrome、HEYなどは、どれも見切れることがなく支障なく使えます。ディスプレイ解像度に依存しないように作られたアプリはデベロッパの努力の賜物で、このお陰でJelly2は使い物になっています。

また、コード決済やチケット確認は、3インチのディスプレイに表示したバーコードを読み取ります。

出張で飛行機に乗る機会があったので、バーコードでのチェックインができるか試してみました。いまどきのスマホと比較するとディスプレイに表示されるバーコードが半分程度なので、読み取りエラーが発生してゲートで渋滞の要因にならないか不安でしたが、伊丹と羽田のセキュリティゲートと搭乗ゲートでは、読み取りエラーが発生することもなく通り抜けできました。

このときに使ったのはGoogle Payのチケット管理です。これはバーコードを全画面表示にできるのと、このときに画面輝度を高くして読み取りしやすくするので、頻繁に使う人は活用すると良いかもしれません。

3インチのディスプレイは、今の標準から外れているので、なにかしらのしわ寄せはありますが、使っている限りはストレスに感じるほどではありません。余談ですが、ディスプレイ保護フィルムが予備を含め2枚付属しますが、使っていると皮脂でベタベタになるのと、ディスプレイ全体を覆わないので別途用意したほうがストレスなく使えます。

モバイルバッテリを一緒に持ち歩く必要はないか

Jelly2の重さは110gです。Rakuten Miniの79gと比較すると見劣りします。

31gの差は2000mAhのバッテリ容量に回っているはずで、3分前後の音声通話を15回、移動中にポッドキャストをBluetoothで聴き、30分に一度くらいは通知を確認する使い方をして夕方を迎えても、バッテリの残量が心配になることはありません。

31gの増量でバッテリ切れの不安がなくならば許容できます。

小型端末では、本体サイズ優先でバッテリの容量が犠牲になる傾向にありますが、Jelly2は、本体サイズとバッテリ容量のバランスがうまく取れているように感じます。このあたりは設計側のセンスのようにも感じるので、小型端末を多く手掛けるUnihertzだから取れた選択かもしれません。

ただ、待機状態でバッテリ消費が激しいのはAndroidの常か、週末の間、一度も使わない日がありましたが、バッテリ残量は50%を切る値だったので、使っていないときも充電はしたほうが良さそうです。

バッテリも不自由はありませんでした。強いてあげるならば、ステータスバーのバッテリアイコンの上に、パーセントで残量を表示する文字が小さすぎて確認できないくらいです。これでは意味がないので、⁠設定」アプリの「電池」「電池残量」をオフにすることでバー表示に変更しています。

ステータスバーのアイコンも小さいが、バッテリのパーセント表示は文字が小さすぎる
ステータスバーのアイコンも小さいが、バッテリのパーセント表示は文字が小さすぎる

今回はディスプレイとバッテリが中心でしたが、後編ではJelly2の特徴でもあるショートカットキーやFeliCa、FMラジオに触れていきます。

今週は、このあたりで、また来週。

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