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2021年7月第5週HUAWEIから新製品が多数登場

HUAWEIから新製品が多数登場

少し前の話ですが、HUAWEIは7月13日にオンライン発表会を開催して、多数の新製品を発表しました。HUAWEIは、4月にも新製品を発表しているので立て続けとなります。

発表されたのは、以下の8製品です。

  • HUAWEI MateBook X Pro(ノートPC)
  • HUAWEI MateBook D 15(ノートPC)
  • HUAWEI MateView GT(モニター)
  • HUAWEI MateView(モニター)
  • HUAWEI FreeBuds 4(イヤホン)
  • HUAWEI WATCH 3(スマートウォッチ)
  • HUAWEI MatePad 11(タブレット)
  • HUAWEI x GENTLE MONSTER Eyewear II(スマートグラス)

本連載で注目したのは「HUAWEI WATCH 3」です。

大幅質感アップのHUAWEI WATCH 3

HUAWEI WATCH 3は、HUAWEIの第3世代となるスマートウォッチです。

HUAWEI WATCH 3は、黒いケースとシリコンバンドを組み合わせたスポーツモデルが市場予想定価5万380円(税込⁠⁠、シルバーケースとレザーバンドを組み合わせたクラシックモデルを市場想定価格5万4,780円(税込)の展開です。どちらも8月以降発売予定です。Android 6.0以上とiOS 9.0以上に対応します。

前作の「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」は、3万円を切る価格を考慮すれば十分な質感の端末でした。HUAWEI WATCH 3は、5万円台になり価格が上がりましたが、この分のコストは端末にかけられています。

316Lステンレススチールのケースは、高い加工精度になる「冷間鍛造」で作られています。このケースには、美しい輝きになり対摩擦性に優れる「PVDコーティング」が施されています。また、鏡面研磨が手作業で行われており、高級腕時計さながらの光沢を持ちます。 機能的な面ばかりに注目が集まるスマートウォッチですが、腕時計の持つ宝飾品としての魅力を追求して物作りをするHUAWEIの姿勢には好感が持てます。こうした物作りの姿勢を「アートとテクノロジーの融合」と発表会では表現していました。

その質感は、筆者が愛用する第3世代のタグ・ホイヤー コネクテッドと並べると、一見しただけでは大きく劣ることはありません。

HUAWEI WATCH 3には、文字盤の3時の部分に竜頭が追加されました。

これは回すことでスクロールができたり、押し込むことで選択するといった操作ができます。竜頭が追加されたことで、タッチパネル操作に加えたて可能になりました。これよりも、腕時計らしい見た目を得たことが大きなメリットです。

さらに強化されたヘルスケアデバイス

製品のコンセプトは従来同様のヘルスケアデバイスです。

そのため本体には、センサーがてんこ盛りの状態で、これらで計測・検知できることは以下になります。

  • 体表温度測定
  • 手洗い検出
  • 転倒検知
  • 血中酸素レベル
  • 心拍数モニタリング
  • 睡眠モニタリング
  • ストレスモニタリング
  • 活動量

これだけのことが腕時計を着けているだけで行われると考えれば驚きで、もう十分というべき内容です。あえて、無いものを探すならば血圧測定くらいです。

計測した健康データは、結果を表示するだけではありません。

たとえば睡眠モニタリングであれば、計測結果を元にして200種類以上の睡眠のアドバイス情報を表示します。他、日々の生活で役立つ機能として、手洗い検知機能と体表温度測定機能が追加されています。もう以前の生活洋式を取り戻しつつある国もありますが、国内ではコロナ以後に身に付けた習慣(マスク着用と手洗い)が、まだ欠かせないのが現実です。よって、正しい手洗いができる手洗い検知機能と、定期的に体表温度測定して変化があれば気づける体表温度測定機能は、これからの生活に欠かせない機能です。

Harmony OS 2を搭載

HUAWEI WATCH 3には、Harmony OS 2が搭載されています。

前作のHUAWEI WATCH GT 2 Proには独自のRTOSが搭載されており、これをリブランドした可能性はありますが、Harmony OSを搭載したことで画面書き換え速度が60fpsになり、操作感はかなりスムーズになっています。他、2GB RAM、16GB ROMとスマートウォッチとしてはハイエンドクラスのスペックを持ちます。

App Galleryが搭載されたので、腕時計単位でストアにアクセスしてアプリがダウンロードできるようになりました。アプリの充実はこれからですが、国内発表に合わせてアプリが公開されているので、力を入れていることが分ります。

質感・機能ともに大幅にアップして、機能的にはWear OSにも負けないほどとなりました。HUAWEI WATCH 3に、秋にリリースされる新しいWear OSが搭載されればとも考えますが、いまだ米国の制裁は続いており、苦しい状況におかれているのは変わらないので、これは叶わぬ願いとなりそうです。

今週は、このあたりで、また来週。

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