Wear OS搭載のGalaxy Watch 4を使い始めて1ヵ月強が経過しました。SamsungのスマートウォッチはGear S3からのユーザなので、これまでと比較して「変わらないところ・変わったところ」の切り口でご紹介します。
買ったのは新色グリーン、ケースサイズは44ミリ
Gear S3、Galaxy Watch Active 2を使ってきましたが、どれも色はブラックを選んでいたので、今回は冒険をして新色のグリーンを選択しました。この色はブリティッシュグリーンのような落ち着いた雰囲気を持つ色合いです。このシックなグリーンのおかげで、ビジネスで使っていても浮くことはありません。
ケースサイズは44ミリを選択しました。筆者は腕回りが19センチと太いので、このケースサイズでも気になりませんが、大きな腕時計になるので腕が細い人は40ミリを選択するのが無難です。LTEは、搭載しないモデルを選びました。
変わらないところ
これまでのGalaxy Watchもキビキビと動作しますが、Galaxy Watch 4は変わらずと言うよりはレベルが一段上がった印象で、すべての操作に対して気持ち良く反応して動きます。
これは、Galaxy Watch 4に搭載されたSoC「Exynos W920」が、CPU性能が約20%、GPU性能は10倍向上しているためです。また、LTEモデムを内蔵しているだけでなく、Always-On Displayのために低消費電力のディスプレイ専用CPUを搭載して、電力をセーブする仕組みも搭載しており、スマートウォッチのために生まれたSoCと言えます。
高速化してもバッテリの持ちは良くて、フル充電した後、1日目のバッテリ残量が60%程度、2日目のバッテリ残量は38%程度でした。バッテリの残量は使い方で変わりますが、従来機も充電なしで3日程度使えて、1泊程度の出張であれば充電器を持つ必要はありませんでした。Galaxy Watch 4も同じような感じで使えます。
フィットネスの記録は、スタート前に記録操作する必要はなく、腕時計を着けて動きしはじめると自動検出されるので、これまでと同じように使っていれば良いだけです。計測データは、Google FitではなくSamsung謹製の「S Health」に記録して管理するのもこれまで通りです。筆者は、体を動かすモチベーション維持のために、S HealthのTogetherのチャレンジを活用していました。これは、Galaxy Watch 4でも変わらず使えます。
他、接続アプリは、他Wear OS搭載デバイスが使う「Wear OS」ではなく、Samsung謹製の「Galaxy Wearable」を使います。
Tizen搭載のGalaxy Watchを使っていたユーザからすれば、Galaxy Watch 4はOSが変わるので、使用感も含めて大きな変化が伴うと身構えていましたが、意外ですが使用感に大きな違いはありません。
変わったところ
これまでのGalaxy Watchで使っていたウォッチフェイスやアプリは、Galaxy Watch 4へ引き継げません。これは、TizenからWear OSに変わることで、入手先となるストアがGalaxy StoreからPlayストアに変更になるためです。
これはIT業界のあるあるで、こうしたことを幾度となく経験した筆者ですが、Galaxy Watch 4の使用感がこれまでと変わらなかったので使えると思い込んでいました。いざ、以前のものを使おうと考えたときに「あれ?ダメなのか……」と気づいたほどです。
筆者の場合は、アプリを2つ、ウォッチフェイスを10数個購入していたので、これらを諦めることになりました。
諦めたアプリもあれば、Samsung Hand Washのように当初はダメでも、その後、Wear OS版がリリースされて使えるようになったアプリもあります。
筆者は、この「Hand Wash」アプリがお気に入りで、Galaxy Watchを着ける理由にもなっているので、Galaxy Watch 4用のアプリがリリースされたのは喜ばしいです。
同じように使える
Galaxy Watch 4は、Apple Watchに対抗できる唯一のスマートウォッチとして高い前評判を得ましたが、アプリなどを含めるともう少し時間がかかりそうです。
TizenのGalaxy Watchを使うユーザーで、移行に躊躇しているのであれば、アプリとウォッチフェイスは見切りが必要ですが、使い勝手は変わらないので安心して移行してください。
今週は、このあたりで、また来週。