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2021年12月第2週来年こそは来るのか?「Pixel Watch」登場の

2022年には、Google独自設計のスマートウォッチがリリースされるのではないか?とThe Vergeが報じています。

Google独自設計のスマートウォッチは、2018年ごろから開発中の話が出ているので試作をしているのは間違いないと思われますが、結局はリリースされず終いなので今回も同じ可能性はあります。そろそろ、出る出る詐欺と陰口を言われそうです。

The Vergeによれば、開発中のスマートウォッチはコードネーム「Rohan」と呼ばれており、Googleの一員となったFitbitとは別のハードウェアグループが開発しているとされています。また、価格帯はFitbitの端末よりも上で、Apple Watchと同じ価格帯で競合製品になるとしています。

ハードウェアは、歩数計や心拍数モニタなど一般的なヘルストラッキングが行えるセンサーを搭載しています。外観は円形ディスプレイを搭載でベゼルは無く、搭載するWear OS 3には、Fitbitの技術が統合されるとも言われています。

Wear OS 3は冬が始まってもまだ来ない

Wear OS 3に関しては、アップデートを約束している端末はあるものの、搭載端末はGalaxy Watch 4以外はありません

Wear OSとTizenの統合発表時に、Wear OS 3のリリースを秋ごろとしていましたが、いまだリリースされていません。米国は、ホリデーシーズに入っているので、2021年の年内には登場しない可能性が高そうです。また、アップデートの提供は、2022年の中盤から後半としていましたが、これも遅れる可能性が高そうです。

Wear OS 3のリリースが遅れている理由は邪推しかありませんが、Galaxy Watch 4に搭載されているWear OS 3は「Powered by Samsung」のサブネームが付いています。これから想像すると自社端末用として開発したもので、他への展開はあまり考慮せずに開発を進めていた可能性はあります。

また、ホーム画面などUIの周りはSamsungのOne UIが採用されているので、Wear OSと共用にはなりません。となれば共通化されるのはコアOSのみです。これを動かすには、ハードウェアに合ったドライバやミドルウェアなどが必要になりますが、これらはExynos W920用しか存在せず、多くの端末で採用されているQualcomm Snapdragon Wearシリーズ向けの開発に時間がかかっている可能性も考えられます。

となれば、Pixel Watchがすぐさま出ない理由は、Qualcomm Snapdragon Wearを搭載した端末なのかもしれません。

Fitbit関係はどうなるのか

Wear OS 3発表時に、Fitbitは「Wear OS搭載のプレミアムスマートウォッチを開発する」と発表しました。これは、将来のFitbit SenseやFitbit VersaシリーズにWear OSを採用することを意味するはずです。となれば、Pixel WatchとFitbitで競合の可能性も考えられますが、Fitbitよりもひとつ上の価格設定になるようなので、価格帯で棲み分けが行われるようです。

たとえば、Fitbitの上位モデルのSenseは3.5万円で、一方のPixel Watchは、Apple Watchと同じ価格帯の製品なので、4.9万円からのの価格になるはずです。これだけの価格差があれば、作る側もできることの質が変わるので、異なる性質の製品となり、わかりやすい棲み分けができそうです。

また、Pixel WatchにFitbitの技術が組み込まれるとされています。

これは、端末センサから得た値を妥当な結果として表示するノウハウなのか、Fitbitのサブスクリプションサービス「Fitbit Premium」で提供しているような、センサーから得た結果を多角的に分析して結果として表示する仕組みかは分かりません。

後者ならば、Fitbitの専門性の高さが活きて、買収時の条件となったFitbitの独立性も保たれるはずです。

Fitbitのサービスは、専門性の高い分析レポートもさることながら、永続性が担保されているので健康データの変化を長期間で確認できます。Fitbitとの連携アプリがWear OS 3で動くのであれば、Apple Watchでは得られない価値が提供できそうです。

今週は、このあたりで、また来週。

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