Microsoftは、Windows 11でAndroidアプリを動作させる機能「Windows Subsystem for Android(WSA)」のパブリックプレビューを2月中にリリースすると公式ブログで発表しました。
WSAは、Windows 11の目玉機能で、Windows 11のリリースには間に合ってなかったものです。そのAndroidアプリは、Amazon Appstoreを使ってインストールします。
現状は、米国ユーザを対象にベータテストが行われており、Windows Insider Programに参加して「Dev」または「Beta」チャンネルを選択していれば試すことができます。
2月中にはパブリックベータがリリースされるので、もういくつか寝れば試せますが、筆者しかり、リリースまで待てないという方もいると思うので、今すぐ試せる方法をご紹介します。
WSAを使う前提の条件として、PCが仮想化がサポートされている必要があります。
タスクマネージャーを起動して、パフォーマンスタブでCPUを選択して、仮想化が有効になっているか確認してください。
Amazon Appstoreの代わり
公式のAmazon Appstoreからアプリをインストールする方法は、リージョンロックがあって使えません。Amazon.comのアカウントで使えるとの情報もありますが、筆者が試した限りは使えませんでした。
これではアプリの入手経路が断たれます。APKを入手してサイドロードすれば、Androidアプリは使えますが毎回は面倒です。これは、Google Playストア互換のオープンソースのアプリストア「Aurora Store」が解決します。
この類は信頼性の疑問が残りますが、Aurora Storeはオープンソースで開発されており広告表示もありません。また、Googleアカウントを使わなくても、匿名でストアからアプリがインストールできるので、ある程度、信頼して使っても良いと筆者は考えています。筆者が使った限りでは、アプリカタログはGoogle Playストアと遜色ない印象です。Androidでも普通に使えるので興味のある方は試してください。
手順は煩雑だけど試す価値はある
WSAを試すために筆者が使ったWindows 11は、Insider Previewのdevチャンネルで配布されている「22543.1000(rs_prerelease)」とされていものです。このビルドには、WSAが含まれていないのでダウンロードすることになりますが、事前の準備が必要です。
まず、「設定」の「時刻と言語」「言語と地域」にある「地域」で「国また地域」を「米国」に設定します。一緒に優先する言語も「米国(米国)」に変更してください。これで、Microsoft Storeアプリで「Amazon Appstore」を検索するとヒットします。Appstoreをインストールをクリックすると、一緒にWSAがインストールされます。
次は、Aurora Storeのインストールです。Aurora Storeサイトからapkからダウンロードします(原稿執筆時点では4.0.7が最新版です)。これをインストールするために、「Apk File Installer」をMicrosoft Storeからインストールします。このアプリを使えば、ADBコマンドを使うことなくapkがインストールできます。
apkのインストール前に、WASを起動して「開発者モードをオン」にしておきます。
あと少しです。Apk File Installerを起動して、「Open」をクリックしてAurora Storeのapkを選択します。この後は「install」をクリックします。これで、Aurora Storeからアプリがインストールできるようになりました。気になるアプリをインストーツして楽しんでください。
Androidアプリが使えて何がうれしいか
駆け足ですが、これでAndroidのアプリがWindows 11で使えます。
ただ、AndroidゲームがWindowsで遊べる以外に、WSAに価値があるのか? の議論はあると思います。
筆者は、スマホアプリからしか制御できないことが多い、スマートホーム関連のIoTをWindowsからも制御できるようになるのはメリットを感じています。たとえば、家庭に設置した防犯カメラの映像がWindowsでも確認できるのはメリットです。
今週は、このあたりで、また来週。