Googleは、3月7日にPixelシリーズの3月のアップデート「Pixel feature drops」と3月10日に今後Androidに提供新機能「New Android features」を発表しました。
足元と将来のアップデートが立て続けに発表されたので、それぞれを整理してみます。
Pixel feature drops - March 2022
まず、Pixelシリーズのアップデート「Pixel feature drops」から紹介します。
Pixel feature dropsは、月例セキュリティパッチと共に提供されることが多くなり、今回も3月のセキュリティパッチとともに提供されます。前回同様、Pixel 6シリーズだけは遅れて「3月後半から」のアップデートとなるはずでもう少しの辛抱です。
筆者は、Bluetooth機器のバッテリー表示しか恩恵がありませんが、追加された機能は以下になっています。
- 自動字幕起こしが音声通話にも対応
- Snapchatでも「夜景モード」が使えるようになった
- Bluetooth機器のバッテリーレベルが表示できるウィジェットを追加
- ロック画面にBluetooth機器のバッテリーレベルが表示できるようになった
- ライブ翻訳機能がスペイン語、イタリア語、フランス語をサポート
- レコーダーアプリで、スペイン語とイタリア語のテキスト変換をサポート
バグ修正も行われています。数が多いので、コミュニティの「Google Pixel Update - March 2022」を参照してください。
指紋認識の精度向上は気になりますが、Bluetoothの安定性と性能の改善が気になっています。筆者のPixel 6 Proは、スマートウォッチとの接続が不調になったり、Bluetoothがオフになってしまうことがあり、地味にストレスなので修正されていると嬉しいと考えています。
New Android features
次は「New Android features」です。発表された新機能は以下となっています。
- 「メッセージ」アプリの互換性向上
- Gboradに文法修正機能を追加
- 「音声文字変換 & 音検知通知」アプリにオフラインモードを追加
- Googleフォトの背景他し機能がペットにも対応
- Google TVにハイライトを提供
- Googleアシスタントで駐車料金が支払い可能に
- スクリーンタイムに新しいウィジェットを追加
- 「ニアバイシェア」が複数相手送信可能に
1、2、6は、先行して英語環境に提供されますが、どれも気になるので、これらを見ていきます。
①「メッセージ」アプリの互換性向上
iOSのメッセージアプリとの相互運用性が高まり、高解像度の画像や動画送信が可能になります。また、iOSのメッセージに対するリアクションがAndroidでも表示されます。相互運用できないところは、GoogleとAppleが歩み寄って解決すべき話ですが、Google側が動いているので「しびれを切らしたのか?」と裏事情を勘繰りたくなる新機能です。
②Gboardの文法修正機能
実現されれば、スペルチェックの一段上をいくので活用の幅が広がるはずです(PCでも使いたいです)。ただ、日本語の文法は難しいと言われており、英語を母国語とする者から見れば習得が最も難しい言語として、アメリカ外交官養成局が発表するほどです。順次提供となっていますが、日本語の文法修正機能が提供されるのは、相当先の話かもしれません。
⑥Googleアシスタントで駐車料金が支払い可能に
都心では駐車料金を支払うこと自体が少ないと思いますが、生活にクルマが必要な環境に住むものにとっては駐車料金の支払はよくあることです。そして、これが地味に面倒なので筆者は嫌いです。
小銭ではなく電子マネーで支払えたり、事前支払いをすればナンバーを認識して駐車券を精算機に入れなくてもゲート通過できる駐車場が増えています。これがGoogleアシスタントに依頼して支払えるのであれば、小銭を用意する必要もありませんし、精算機の前で駐車券を入れるのに四苦八苦することもなくなるので便利になりそうです。
今後の楽しみが多い
新機能を順次投入して、ユーザのリアクションを見ながらブラッシュアップするGoogleの進め方は、テンポの早いいまの世の中にマッチしていると感じています。
筆者がAndroidをメインのスマホにしたのは、こうした部分に魅力を感じたからです。新機能の中には、生活を便利にするキッカケになるアイデアがいくつかあるので今後が楽しみです。
今週は、このあたりで、また来週。