格安で手に入れた「Lenovo IdeaPad Flex 360 Chromebook」ですが、すっかりお気に入りのデバイスとなり肌身離さずの状態です。これほど気にいると思っていなかったので、正直なところ自分でも驚いていますが、キーボードとタッチパッドを利用シーンで使い分けできるところに、安心を感じているのかもしれません。
PCと比較してChromebookは、全体的にハードウェアスペックが見劣りするので、勝手な先入観でChromebookは遅いと決めつけていました。IdeaPad Flex 360 Chromebookも速度は期待してなかったのですが、普段使いは不満を感じることがなくて、これで十分ではないかと感じています。
Webブラウザベンチマークの「JetStream 2」を使ってベンチマークを取ると、スコアがIdeaPad Flex 360 Chromebookは35.994で、M1 iPad Pro 12.9インチは189.976でした。5倍以上の性能差で、IdeaPad Flex 360 Chromebookが高性能でないことがわかりますが、Webを観ていても不満はないので人間の感覚は曖昧なものだと実感します。
購入前はもっさり動作に嫌になって、すぐ放り出すかもと考えていましたが、これだけ使いでのある道具ならば、ハイエンドのChromebookでも良かったと少し後悔しています。
Webアプリ、Androidアプリ、Chromeアプリ
さて、Chromebookでは、Webアプリ、Androidアプリ、Chromeアプリが使えます。同一プラットフォームで複数のアプリが使えるので、これらをどう使っているのかをふれていきます。
まずは、Webアプリ(Webサイト)です。
名前が示すとおりChrome OSはWebブラウザを中心とした作りです。ブラウザを起動して使うのはもちろんのこと、検索キーからの検索結果の表示にもWebブラウザが使われます。あらゆる場面でWebブラウザが使われており、気づけば使っています。
Webブラウザは機能制限のない、フルスペックブラウザが使えることが体験を良くしています。Chrome拡張もアカウント同期を有効にしていれば、PCで使っていた拡張が同期されて、何もすることなく使えます。これは、Androidタブレットでさえ実現していません。
次、Androidアプリです。
アプリの入手に公式のPlayストアが使えるので、サイドロードや別サイトから入手する必要もなく不自由はありません。この原稿は、お気に入りのMarkdownエディタ「iA Writer」を使って書いており、これはPlayストアからインストールしたので、Androidと同じ感覚で使い始めることができます。AndroidアプリはChromeアプリなどと同じ扱いで、使う時に特別な操作をする必要はありません。
Androidアプリのために仮想マシン(ART)が動作するので、動作速度面で何らかのハンデを背負うことになると想像していましたが、先のエディタと標準の日本語入力との組み合わせで使うレベルでは、ストレスなく原稿を書き進めることができました。ただ、初回インストールは、これを忘れるほど時間がかかるので、Chrome OS側で最適化処理が行われているのかもしれません。
最後、Chromeアプリです。
YouTubeやGMail、GoogleカレンダーなどがChromeアプリとして、プリインストールされています。Chromeアプリはウィンドウ内にサービスサイトを表示して、独立したアプリのように振る舞います。
オフラインで使える以外に、Webブラウザと体験は変わりないので使い分けに悩みます。実際、ChromeアプリのGMailを使っていたと思えば、WebブラウザでGMailをチェックしていたということが何度かありましたが、使っている最中は何も違和感がなかったです。ただ、今のところ、これでないとダメなアプリもないので「なくても良い」が正直な印象です。
WebとAndroidアプリの組み合わせがベスト
Webで完結できなかったり心地よく使えないケースは、Androidアプリで保管するとうまく住みわけできます。ChromebookのCMでは、起動の速さやバッテリの持ち、ウィルス対策をアピールしていますが、こうした部分も訴求しても良いのではないかと考えています。
今週は、このあたりで、また来週。