ようやく愛車のロードスターにも慣れてきました。
Android Autoを使うのも板についてきた感はありますが、長距離を走る機会がなく、60分以内で済む短距離移動ばかりなので、乗るたびに意識的に使っているような状況です。
Android Autoを使う理由
Android Autoで良いと感じるのは、Apple Musicやポッドキャスト、Googleアシスタントが使えるところです。車の中で過ごす時間が長ければ、カレンダーでスケジュールの把握やメッセージのチェックと返信ができるのはメリットですが、今のところは車の中で過ごす時間は60分もないので、これらにはメリットを感じていません。
また、Googleマップをナビに使えるのもAndroid Autoを使うメリットですが、マツダ コネクトの地図データは2021年秋版で比較的新しく、これのナビを使うことが多いので、いまのところメリットを感じていません。地図の無償更新期間は3年なので、数年後は活用していそうです。
音楽とポッドキャストならば、スマホと車載器をBluetoothで接続する方法もあります。Android Autoは、音の伝送にBluetoothを使うので音質にも違いはありません。
それでもAndroid Autoを使う理由は、使い慣れサービスやアプリのユーザインターフェースがダッシュボードのワイドスクリーンに表示されて、これを車の物理キーを使って安全に操作できることです。
安全と言えば、操作にタッチパネルが使えず、車の物理キー(マツダ コネクトの場合はコマンダースイッチ)での操作に限られています。前回も触れたように、これはマツダの安全に対する考え方ですが、Android Autoがタッチ前提で設計されているため物理ボタンを使う操作は、まどろっこしいと感じることが多くあります。
利便性のために安全を犠牲にできませんが、フォースフィードバックのあるタッチパッドを使うなど、別のインタフェースもあるのではないかと感じます。
国内ではワイヤレス接続ができない?
Android Autoで不便に感じるのは接続方法です。
ロードスター特有の問題ですが、車内が狭いのでつねにスマホの置き場所を確保して、USBケーブルを車に挿しっぱなしにできません。
よって、使うたびにUSBケーブルを小物入れから出して、USBコネクタに接続して収まりのよい所にスマホを置くといったことをしているので面倒です。
ワイヤレス接続であれば、毎回必要な接続儀式とスマホの置き場所に悩む必要がないのですが、ロードスター搭載のマツダ コネクトのAndroid Autoは、ワイヤレス接続に対応していません。ヘルプを確認しても、Android Autoが利用できる国の中でワイヤレス接続に対応しないのは日本のみです。理由は書かれていませんが、ワイヤレス接続で要件となる5GHz帯のWi-Fi接続が、国内では使用に制限があるためかもしれません。
Android Auto の使用を開始する - Android Auto ヘルプ
しかし、最近は国内でもAndroid Autoのワイヤレス接続をサポートする車やアダプタがあります。これは、平成30年6月から条件付きで5.2GHzの屋外利用が可能になったからです。
総務省 電波利用ホームページ|その他|無線LANの屋外利用について
たとえば、新車では、初秋に発売予定のマツダ CX-60がAndroid Autoでワイヤレス接続をサポートすると言われています。
現行車種向けには、ワイヤレス化するアダプタがいくつかあります。その中でも中国深圳の「OTTOCAST UX-2」が良さそうです。価格はAmazonで1.9万円です。しかし、ワイヤレス化のためだけなので少し高価です。
Wireless CarPlay/Android Auto 2 in 1 Adapter - OTTOCAST
もう少し安価な物では、motorola soundのMA1があります。
これは価格が89.95USドル(1万1,180円程度)で買いやすくて、見た目も野暮ったさがないので選ぶのであればこれですが、残念ながら日本では使えないようです。
MA1 - Wireless car adapter for Android Auto from Motorola Sound
OTTOCASTのようにワイヤレス接続に対応するメーカも存在するので、Android Autoが公式で対応しないのは、Googleのやる気の問題、それとも、国内向けに先行開発した自動車メーカと足並みを揃えているのかもしれません。
Android Autoのワイヤレス化は少し悩んでみることにします。
今週は、このあたりで、また来週。