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2022年5月第3週Google I/O 2022で発表されたハードウェアたち①

5月11~5月12日まで開催されたGoogle I/O 2022の基調講演で、新しいハードウェアが複数発表されました。まずは、7月28日発売のPixel 6aと今秋発売のPixel 7/7 Pro、そして、2023年に発売予定のPixel Tabletを取り上げます。

Pixel 6aが登場

Pixel 5aの後継モデル、そして、Pixel 6シリーズのエントリモデルとなる「Pixel 6a」が発表されました。

Google Pixel 6a - Google ストア

端末は、カメラバーが引き継がれており、Pixel 6シリーズであることが見た目からわかります。カラーバリエーションは、Sage、Chalk、Charcoalの3種類です。

Google Storeで販売されるのはもちろんのこと、auとソフトバンクでも販売され、7月21日の予約開始、7月28日発売です。価格は、Googleストアでは5万3,900円です。

ディスプレイは、6.1インチ(2,340×1,080⁠⁠、OLED、アスペクト比20:9、リフレッシュレートは60Hz、コントラスト比 1,000,000:1でHDRをサポートします。カバーガラスはGorilla Glass 3です。指紋認証センサがディスプレイに内蔵されており、登録した指をディスプレイに当てることで画面ロックが解除されます。

プロセッサは、Google Tensor、Titan M2セキュリティプロセッサが搭載されます。これらは、上位モデルのPixel 6/Pixel 6 Proと変わりませんが、メモリは6GB、ストレージは128Gバイトにとどまります。Pixel 5aとの性能比較では、CPU性能が最大80%、GPU性能が最大370%アップしています。

カメラは、リアが2眼で12.2メガピクセル、F値1.7の広角、12メガピクセル、F値2.2の超広角の組み合わせで、フロントは、8メガピクセル、F値2.0です。

搭載するイメージセンサは、Pixel 3から使われているもので、Pixel 6搭載のSamsungのイメージセンサ「ISOCELL GN1」ではありません。

リアカメラでの動画は、4K、1080pともに30FPS、60FPSで撮影できます。

光学式の手ぶれ補正、ステレオ録音可能なマイク、風切り音防止機能が搭載されているので、手軽なVLOGカメラとして活用する方法もアリです。フロントカメラは、1080p 30FPSなので用途が限られそうです。

Pixel 6シリーズといえば「消しゴムマジック」です。これは、Pixel 6aでも使えます。他、自分の肌の色を正確に表現する「リアルトーン⁠⁠、広角と超広角のレンズで撮影した写真を合成することで顔のプレを軽減する「Face Unblur」が使えます。ただ、長時間露出でダイナミックな写真に仕上げる「モーションモード」はサポートしません。

搭載バッテリの容量は4,410mAhです。ケーブル接続で最大18Wでの急速充電に対応しますが、ワイヤレス充電とバッテリシェアには対応しません。

搭載スピーカはステレオ、マイクはノイズ除去のためにふたつ搭載されます。

外部インターフェースはUSB-Cのみで、Pixel 5aでは搭載されていたイヤフォンジャックは廃止されています。

今秋発売のPixel 7/7 Pro

Google I/O 2022では、次期フラッグシップモデルとなるPixel 7および7 Proの発売が今秋と予告されました。

公開された情報は、外観のレンダリング画像、ボディはリサイクルされたアルミから製造、Tensorの次期版が搭載、Android 13が搭載されることと僅かです。公開された画像を見ると、アルミが使われたことでカメラバーの質感が増し、より高級な端末に見えます。

2023年発売のPixel Tablet

Googleのタブレットが復活することも公表されました。

公開された情報は、2023年に発売、プロセッサにはGoogle Tensorを搭載、シングルカメラ、背面に4ピン端子がある程度で、先のPixel 7シリーズ以上に情報がありません。

Android 12Lが登場した段階で、タブレットを開発しているのではないかと言われましたが、これで現実のものと確認できました。タブレットのより良い体験のために、OSだけでなくアプリもUXの向上が必須となります。この点、Googleがどのような考えを持っているのか、今後の展開が気になります。

今週は、このあたりで、また来週。

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