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話題の中心となれるか? Nothing phone (1)が発売です

新進気鋭のスタートアップの「Nothing」の最初のスマートフォン「Nothing phone (1)」が7月13日の0時にオンラインで発表が行われ、同日の正午12時より販売が開始されます。Nothing ear (1)に続き、phone (1)もユニークな販売がとられます。この夏、一番話題の端末でもあるのでご紹介します。

ワクワクを与える?販売方法

phone (1)は、以下の流れで予約販売という形が取られました。

  • Step 1:6月27日までに限定予約発売イベントに登録 
  • Step 2:メールでアクセスコードが送付
  • Step 3:6月28日にアクセスコードを使いNothing Tシャツを購入(先着限定100点)
  • Step 4:Tシャツ購入者を対象にphone (1)の限定予約販売の招待コードを送付
  • Step 5:7月13日 正午12時から販売開始

GQのインタビュー記事で、NothingのCEOカール・ペイは「スマートフォンを買う体験が、冷蔵庫を買う体験にどんどん近づいている」と語っています。

The Nothing phone 1 is like nothing you’ve ever seen before - GQ speaks to Nothing CEO Carl Pei | British GQ

確かにその通りです。スマホを買う時は、スペックをざっとは確認をしますが、いまどきはこれ以上のことをせず、なにかの期待を持って購入することも無くなりました。どちらかと言えば、あまり手間をかけることなく購入するものになりました。

Nothingが取った購入方法は、日用品になりつつあるスマホを買うのに、5ステップを踏む必要があります。GQの記事で、CEOのカール・ペイはスマートフォンを再発明するには「それを楽しむこと」と答えています。面倒に感じる購入方法もスマホの購入に、楽しめるスパイスを加えるNothingらしいアイデアです。

筆者は、ear (1)を愛用していることもあり、先着限定100点のTシャツ争奪戦に参戦して運良く購入できました。よって、Nothing phone (1)も購入予定です。

このために先のステップを踏んでいますが、Tシャツ購入前は、アクセスコードはいつ届くのだろうか?と首を長くしてメールを待ち、購入するときは、はやる気持ちを抑えてサイトにアクセスして、購入できた時はPCの前で拳を強く握りました。原稿執筆時点では発売されていないので、いまは発売日が待ち遠しくて楽しみになっています。

こうなると、他のスマホを買うのが退屈にも感じるようになりそうで、Nothingの策略にまんまとハマったひとりとも言えそうです。

デザイン言語は「Technical Warmth」

Nothingは奇抜な販売方法だけでありません。

先で取り上げたGQの記事では、Nothingはアイデンティを確率し、自身の物作りのアプローチや方法を表現して、伝えるするために「Technical Warmth」というデザイン言語を設けたと語っています。

直訳すると「技術的なぬくもり」になりますが、無機質に感じるものではなく、人間味を感じることができ、これを通してちょっとした楽しみを感じて接することができる、物作り(端末作り)を考えているのかもしれません。

いまのスマホは、ものが持つ機能に基づいてデザインされています。

ソフトウェアもこうしたデザインが多いので、ハード・ソフトともに合理的とは言えますが、これ一辺倒になってしまうと遊びがなく、無機質で退屈に感じます。

多くの人が、あたりまえにスマートフォンを使うようになり、これはまだ続くはずです。だからこそ、人と機械が接点は合理的な考えだけでなく、人間味を感じことができて、使うたびにニンマリさせる端末があっても良いはずです。Apple ComputerだったころのMacintoshには、こうした部分がありましたが、もう失われてしまったのでNothingの物作りに期待をしています。

新たな風となるか

発表前なので、端末スペックは多くを触れません。

SoCは、Snapdragon 778Gが搭載され、ディスプレイ内に指紋認識センサを備えて、30分で50%まで充電できることがわかっています。

phone(1)の価格は、5万円台と言われています。

たとえば、Appleは15万円以上する端末を毎年発売しています。これを悪いとまで言いませんが、さすがに度が過ぎる感もします。価格に関しても新たな流れを作ることに期待しています。

今週は、このあたりで、また来週。

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