第1回の今回は,
「成功体験」の限界
昨今の書店の店頭には,
これらの書籍では多くの場合,
- 例:
登山家の書いた著書だけを頼りにヒマラヤに登頂しようとしたならば,
遭難するのは火を見るよりも明らかです
また,
- 例:
普段から整備されたメインストリートしか通ったことがない人は,
事故や渋滞を迂回しようと入り組んだ脇道にそれた途端, 方角を見失ったり一方通行の制約を受けるなどして, 簡単に迷ってしまいます
「成功」
「責任」よりも「原因」
失敗学では,
表1 失敗の10大要因
要因 | 概要 | |
---|---|---|
1 | 未知 | 既知の対策が通用しない未知の領域に由来すること |
2 | 無知 | 知識の欠落により既知の対策を実施できないこと |
3 | 不注意 | 本来防げていたものが注意力の低下により防げないこと |
4 | 不遵守 | 本来守るべき約束・ |
5 | 誤判断 | 判断における基準・ |
6 | 調査・ |
判断に用いる情報の量や質, |
7 | 制約条件の変化 | 前提としている事柄が想定外の変化をすること |
8 | 企画不良 | 計画自体に無理があること |
9 | 価値観不良 | 内部の価値観が周囲の価値観と著しく乖離してしまうこと |
10 | 組織運営不良 | 組織が正常に運営されていないこと |
ここに挙げた各要因ごとに失敗経験を挙げだしたなら,
失敗学の提唱者である畑村洋太郎氏が
とくに,
また,
つまり失敗学では,
ただし注意して欲しいのは,
また,