ここまで読まれて,
PSP が要求しているプロセスはかなり細分化されており,
そこで本章では,
現状の振り返り(レトロスペクティブ)
アスケイドで導入しているPSPはPSP0という初歩の段階です。PSP0はベースラインプロセスと呼ばれ,
- ●時間
- 時間についてはこれまでの章でふれて来ましたが,
現在PSPとして活動しているのはこの時間計測に関してのみです。 - ●欠陥
- PSPでいうところの欠陥とは
「製品が完成する前に修正されなければならないもの。」 であり, 要件, 設計または実装の問題があり得ます。アスケイドではPSPとしての欠陥の定義及び個人レベルでの記録はまだ行っておりません。 - * 規模:
- LOC
(Lines Of Code) で作業時間における開発規模を計測します。コメント行やブロックなどの扱いにより, 物理LOC, 論理LOC などという計測基準があります。LOCも構成管理ツールなどで個人の作業量は計測可能ですが, 作業時間との関連付けは行っておりません。
開発規模
PSP の発展的プロセスについて
4章に来て初めてPSP0などという用語がでてきましたので,
先ほどPSP0はベースラインプロセスだという説明をしましたが,
プロセスステップ | 定義されているプロセス | |
---|---|---|
ベースラインプロセス | PSP 0 | 現行プロセス/ |
PSP 0. |
コーディング標準/ |
|
計画立案プロセス | PSP 1. |
規模見積もり/ |
PSP 1. |
タスク計画立案/ |
|
品質管理プロセス | PSP 2. |
コードレビュー/ |
PSP 2. |
設計テンプレート | |
循環的プロセス | PSP 3 | 循環的開発 |
ここではPSPでは何を求められているかが把握できれば良いので,
- ●PSP0/
PSP0. 1 - 現在の開発プロセスはそのままに計測という概念/
作業を取り入れる。 - ●PSP1.
0/ PSP1. 1 - 計測結果に基づいた作業見積もり,
作業計画を行う。 - ●PSP2.
0/ PSP2. 1 - 成果物のレビュー,
テンプレートの整備による品質確保を行う。 - ●PSP3
- PSP0からPSP2のプロセスを繰り返し実施,
改善を行う
というわけで,