Androidメモアプリでライフハック

第4回ジョルテとToDoid~シンプルGTDでタスク管理

普段私たちが思いつくことは、具体的なアクションを必要とするタスク(ToDo)であることも多いでしょう。その場合は、直接スケジュールやToDoを管理するアプリに入力してしまった方が手っ取り早いはずです。

そこで今回は、厳密にはメモアプリとは言えませんが、カレンダーアプリ「ジョルテ」とToDo管理アプリ「ToDoid」を紹介します。そして、その両者を活用したシンプルなGTDについて述べてみたいと思います。

ジョルテ〜使いやすいUIのカレンダー

ジョルテは使いやすいカレンダーアプリ、システム手帳アプリです。国産アプリで日本語表示もでき、UIがわかりやすいため、ほとんど説明不要で直感的に使うことができます。

また、Googleカレンダーとの同期が可能です。これは本当に便利で、インターネット接続されたパソコンがある時はGoogleカレンダーに予定を入力すれば、ジョルテでも確認可能になり、スケジュールの一元管理ができます。

検索機能もあります。Androidケータイの標準カレンダーには検索機能がないため、これは嬉しい機能です。バックアップについては、CSV形式でのエクスポートおよびインポートが可能です。

筆者が気に入っているのは、ウィジェットで当日の予定一覧をアイコン1個分で表示できること、見やすい月表示と一緒に重要予定リストが表示できることです。ウィジェットではアプリを起動しなくても当日の予定がAndroidケータイのホーム画面で把握できます。アプリを起動した時の月表示の見やすさも便利ですが、重要だとチェックした予定は下方に重要予定リストとして一覧表示されるため、今月のポイントがすぐにわかります。

図1 月表示と重要予定リスト
図1 月表示と重要予定リスト

予定の入力に関しては、履歴入力や定型文入力を活用することも可能です。手のひらサイズのAndroidケータイではどうしても文字入力は面倒です。繰り返し発生する予定は履歴や定型文入力を活用して文字入力の手間を減らすのがよいでしょう。

図2 予定入力には履歴や定型文も活用できる
図2 予定入力には履歴や定型文も活用できる

ジョルテは、UIがシンプルで使いたくなるというメモタノ!なポイントを押さえたカレンダーアプリだと思います。紙の手帳を使ってきたユーザーにとっては、とっつきやすいアプリでしょう。

ToDoid~動作が軽いシンプルなToDo管理アプリ

ToDoidはシンプルなToDo管理アプリです。英語ですが簡単に操作方法はわかると思います。UIもストイックでかっこいいですね。筆者は様々なアプリを試した結果、現在はToDoidに落ち着いています。

図3 シンプルなタスク一覧
図3 シンプルなタスク一覧

一番のポイントは、動作がサクサク軽いということです。アプリの起動も速いです。思いついたタスクをすぐに入力するため、起動の速さは重要です。ここで時間がかかると苛々してしまいます。ステータスバーからの起動もできるため、他のアプリを使っている時にタスクを思いついてもすぐに起動できます。

起動の速さを活かして思いついたタスクをどんどん入力しましょう。そうしてたまったタスクを、後からまとめてレビューをして、優先順位(priority)をつけて並び替えます(sort⁠⁠。

画面の切り替えなどその他の動作が軽いのも、著者が普段使用している非力なHT-03Aでは重要な条件になります。以前使っていたToDo管理アプリは、日本語表示でわかりやすいUIだったものの、動作がもっさりしていたため、使う気持ちが落ちてしまいアンインストールしました。

ToDoidではタグ(Tag)も使えます。たとえば筆者は「shopping」というタグを作っていて、買物に出かけた際には、shoppingタグで絞り込んだタスクを見て買物をしています。また、後述するジョルテとの連携のため筆者はほとんど活用していませんが、期限日(Due Date)の設定もできます。

図4 入力画面、Priority、Due Date、Tag、Notesなど
図4 入力画面、Priority、Due Date、Tag、Notesなど

Remember The Milkのように高機能だったり、ウェブツールと同期したりはできませんが、Androidケータイでシンプルにタスク管理するにはよいアプリといえるでしょう。

ジョルテとToDoidでシンプルGTD

筆者は今回紹介した2つのアプリでシンプルなGTDを実践しています。GTDとは、David Allenの著書『Getting Things Done』の略で、ツールを選ばない汎用性の高いタスク管理術です[1]⁠。

試行錯誤の結果、現在はそのGTDをHT-03Aにて、以下のシンプルな形で実践しています。

筆者のシンプルGTDフロー「シリアル・ポップGTD」
  1. タスクは時間を決めてジョルテ(Googleカレンダー同期)に入力
  2. 時間が決まらないタスクはToDoidに入力
  3. ジョルテとToDoidを時々レビューする

まずタスクを思いついた時点で、そのタスクを実行する時間を決めてしまいます。そして、ジョルテに入力します。こうすることで、その時間に確実にタスクを実行することができます。この「タスクが発生した時点で実行する時間を決めてスケジュールに入れてしまう」というのは、佐々木かをり氏の手帳術の教え[2]です。これをカレンダーアプリで実践しています。

その時間に実行できなければ別の時間に延期すればいいだけです。この点は、紙の手帳と違って、デジタルツールのカレンダーアプリでは変更しやすいので便利です[3]⁠。変更が簡単なので、とりあえず時間を決めて入力することが苦になりません。デジタルツールだと気楽に佐々木氏の手帳術が実践できます。

ジョルテをGoogleカレンダーと同期していれば、ネットにつながったパソコンの前にいる時はそちらで入力しても反映されるので便利です。

その上で、どうしても時間が決まらないタスクはToDoidに入力します。一旦ToDoidに入れたタスクは時々レビューします。その際に実行する日時が決まれば、ジョルテに転記します。

また、具体的なアクションを伴わないメモについては、前回紹介したAK Notepadなどのメモアプリに入力しています。

GTDの原則では、気になることを「inbox」という受け皿に集めるのですが、筆者の場合はinboxが複数あることになります。しかし、見方を変えるとHT-03AというAndroidケータイ一箇所に集めていると言えそうです。HT-03Aが「信頼できるシステム」になっています。なんにせよ、GTDとして実践している当人がストレスフリーであれば、どんなに複雑なGTDでもシンプルなGTDでもどうでもいいように思えます。

ToDoidであれば、タグ機能を使ってGTDのコンテキスト(状況別)管理ができます。たとえば筆者はhomeやwork、shopping、bookというタグを使っていて、状況に応じて表示するタスクを絞り込みます。タスクの量が少ない時はわざわざ絞込みしなくてもいいでしょう。

図5 ToDoid、タグの一覧
図5 ToDoid、タグの一覧

Androidアプリをつかった「シリアル・ポップGTD」は、iPhoneでも類似アプリを使って実践できると思いますので、シンプルなタスク管理をしたい方におすすめです。

次回は、これまた厳密にはメモアプリとは言えないでしょうが、ツイッタークライアントアプリのtwiccaを紹介する予定です。ツイッターをメモツールとして考えてみたいと思います。

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