1ヵ月強が経過しました
各キャリアが関を切ったように、Androidケータイを発売したのが2010年の末なので、そろそろ1ヵ月強経過しようとしています。発売直後に端末を入手された方は、使い方が定まってきたころだと思いますが、いかがでしょうか? 筆者は、REGZA Phone T-01Cを発売日に入手したので、使い始めてから1ヵ月以上が経過しました。使い込んでいくと、購入当初では見えてこなかったところが見えてくるので、今回から数回に渡り使用感を中心にレビューします。
なぜREGZA Phoneを選んだのか?
本題に入る前に、REGZA Phoneを購入した理由をご説明します。
筆者は、ジップロックにiPhone 4を入れて、お風呂に持ち込みPodcastを聴取するのを楽しみの1つにしています。お風呂の度に、ジップロックの口が密封されているのか念入りに確認して、毎回、一抹の不安を感じながらお風呂に持ち込んでいました。それが、防水のREGZA Phoneになれば、気軽にお風呂でPodcastの聴取が楽しめるだろうと考えたのが、購入した理由です。
防水はどうなの?
で、その防水ですが、筆者は防水ケータイを持つ機会がなかったので、購入当初は恐る恐るお風呂に持ち込んでいましたが、最近は、お風呂グッズ化するほどあたりまえの物となっています。
お風呂に持ち込む前には、開け閉めが面倒なマイクロUSB端子のフタが、きっちりと閉まっているのか気配りをする必要はありますが、ジップロックに入れる必要もなく、目論見通り気軽にPodcastが楽しめる環境を手に入れることができ、日々気持ち良く使っています。これまで、浸水が原因と考えられるトラブルはなく、日本メーカーならでは安心感です。
お風呂の中では、タッチパネルにお湯がかかると殆ど操作ができなくなります。上手くお湯を拭けば反応が悪くなる程度で済みますが、操作しているとストレスが溜まるので、実際のところはPodcastを聴取したり、ワンセグを視聴するなど、多くのタッチ操作を必要としない使い方がメインになります。それでもお風呂の中でWebを閲覧したり、ツイートをチェックするなんて、REGZA Phoneがなければ難しかったことなので、大変重宝しています。
さて、ジャケットを装着したままお風呂に持ち込むと、ジャケットと端末の間に入り込んだ水滴が乾燥するのに時間がかかるようで、屋外で使っている最中に隙間からしみ出た水滴が手に付くことがあります。夏場になれば解決されるかもしれませんが、この状態で充電するとトラブルになる可能性があるので、お風呂などで使った後は、風通しの良いところへ置いて、乾燥させるような配慮をする必要があります。
取り回しには難が…
REGZA Phoneには、大型の4インチ液晶が搭載されているので、現在発売されているAndroidケータイの中では大柄です。筆者は、この図体を保護できればと、レイ・アウト社製のシリコンジャケットを装着しているのですが、このジャケット、厚みが1.5mm程度あります。数値だけ見れば大したことはないのですが、装着してみるとジャケット分だけ左右の厚みが増して、さらに立派な図体になるので、手の小さな方は取り回しに苦労するはずです。また、クレイドルへの充電端子をジャケットが覆い隠してしまうので、充電のときは、開け閉めしづらいマイクロUSB端子をフタを取り外して充電する必要があります。これでは取り回しの悪い印象なので、何とかできないかと考えるのですが、クレイドルと一緒に使えるジャケットは存在しないようですし、ジャケット装着前提のクレイドルも発売されていないので、現状は良い解決策が見つかっていません。
ハードボタンの位置がイマイチ
[メニュー][ホーム][戻る]のハードボタンは、配置が悪く片手では持ち直さないと操作できません。これだけの図体なので、作り手は左手で端末を持ち、右手で操作することを想定していると思いますが、実際の利用シーンでは、片手だけで操作する機会も多いので、軽く触れるだけで操作できる静電式にしたり位置を考慮するなど、もう少しの懐の広い配慮が欲しいところです。
小さな電源ボタン、ボリュームボタンは、端末右側下に配置されており、これも使い易いとは言い難い場所に配置されています。左で持ったときに、中指・薬指で操作することを想定しているのかもしれませんが、器用に使える指ではないので、結局は右の人差し指で操作することになります。REGZA Phoneのハードウェアインターフェースは、作り手の意図が伝わる部分が少なく、使っていると疑問に感じてしまうことが多くあります。
不満点ばかり書きましたが…
端末の動作速度は、日々使っていても不満に感じることはありません。これには、NTTドコモの安定したデータ通信の品質もひと役かっているはずで、人混みでも、人里離れたところでも、使いたい時にサクサク使える印象です。これで、ハードウェアインターフェースがもう少し練られていれば、文句なしの端末です。