前回に引き続き
今回もSNSクライアントとしてのAndroidケータイを検証していきます。Facebook、Twitterに続いて、今回はGoogle+を取り上げます。
これまでGoogle+は、既存のユーザから招待を受けなければ使えない招待制でしたが、9月21日から廃止され登録制となり、多くの人に門戸が開かれました。そのGoogle+ですが、利用者数が5,000万人に到達するのに必要とした日数が88日間だったという調査結果が出ています。同調査によれば、Twitterが1,096日、Facebookが1,325日となっているので、Google+が凄まじい勢いで利用者を獲得したことがわかります。利用者数で見れば、TwitterやFacebookの足元にも及びませんが、登録制に移行したことで、さらに多くの利用者を獲得することになるはずなので、先行するTwitterやFacebookに、肉薄する日もそう遠くはないかもしれません。
クライアントは公式のみ
勢いのあるGoogle+ですが、Androidケータイ向けのクライアントは、Googleがリリースしているアプリのみです。先だって、Google+のAPIを公開しましたが、これは、一般公開された情報しかアクセスできず、読み取りしかできない限定的なものです。これでは、サードベンダがクライアントの開発をできないので、当分の間は、他のクライアントが登場しないと考えても間違いありません。
その公式クライアントですが、以前、本連載で取り上げたときは、英語版のみでしたが、最近のバージョンアップで日本語版が登場してより使いやすくなりました。サービスが登録制に移行して、これから始めてみたいと考えている方も多いはずなので、改めて、入手から設定、使いこなしまでをご紹介します。
Google+公式アプリの入手とインストール
いつものように、マーケットアプリを起動して「Google+」をキーワードに検索します。
Googleのアプリがいくつかヒットしますが、検索結果の先頭に「g+」と書かれたGoogle+のアイコンが表示されているはずなので、それをタップしてインストールします。
Google+公式アプリの初期設定
初回の起動では、Google+で使用するGoogleアカウントを選択します。
選択画面で表示されるアカウントは、Androidケータイに登録されているGoogleアカウントです。
次に、インスタントアップロードの設定を行います。
インスタントアップロードとは、端末で撮影した写真や動画をGoogle+の非公開アルバムにアップロードする機能です。そのアップロードは、撮影後に意識することなくバックグラウンドで行われます。初期設定では、[Wi-Fi/モバイルネットワーク][Wi-Fi経由のみ][インスタントアップロードを無効にする]から選択します。筆者の場合は、外出先でアップロードしたいと言うことはないので、[Wi-Fi経由のみ]の設定にしています。この設定は、後から変更できるので、じっくりと慎重に始めたいという方は、[インスタントアップロードを無効にする]で始めて、使い慣れてきたら有効にしても良いでしょう。
これで初期設定は終了です。しばらくすると、ホーム画面が表示されるはずです。
Google+は、初期設定が絶妙で変更の必要はありませんが、新着通知がうるさいと感じる場合は、メニューの[設定]をタップして設定画面の[Google+の通知]カテゴリの設定項目を変更します。
たとえば、通知が必要ない場合は、[Goolge+の通知]のチェックを外しします。また、新着通知は必要だがバイブレーションは必要ない場合は、[バイブレーション]のチェックを外します。着信音を変更する場合は[着信音]をタップして、一覧から好みの着信音を選択します。また、どのような場合に新着通知を行うかを[通知設定]で設定できます。これも初期設定のままで不自由はないはずですが、少し使い慣れて来たら、設定を見直してみると良いでしょう。筆者は、誰が自分をサークルに登録したのか知りたいので、[サークル]カテゴリの[他のユーザが自分を追加したとき]のみチェックを入れています。
Google+のホーム画面
以前ご紹介したときから大きな変化はありませんが、日本語化されているので、よりわかりやすくなりました。唯一違うところは、[Huddle]が[Messenger]に変更されています。ただ、何故か英語の表記のままです。
Messenger機能
そのMessengerは、GTalkのようなものと理解して頂くのがわかりやすいです。
ただし、個人宛だけでなく、サークル宛にもメッセージの発信ができるのがGTalkとは違うところです。要は、グループチャットが行えるというワケです。
メッセージの送信は、Messengerからではなく、サークルからも行えます。
使い方は簡単で、サークルから順を追っていくと、まず、サークルの一覧が表示されて、サークルをタップすると登録されているメンバーの一覧が表示されます。ここで、画面右上にある吹き出しアイコンをタップすると、サークル宛にメッセージが送信できます。
メンバーの一覧でメンバーをタップして、投稿履歴が確認できる画面で、画面右上の吹き出しアイコンをタップすると、個人宛でメッセージが送信できます。
Messenger画面では、宛先をキーボードで入力する必要があるので、サークルから相手を選択してメッセージを送信するようにすれば、より便利に使えるはずですし、実際にはこちらの使い方がメインになるはずです。
次回も取り上げます
今回は、Messengerの話だけになりましたが、次回もGoogle+クライアントを取り上げます。