Androidケータイの歩き方

第46回SNSクライアントとしてのAndroidケータイを検証する(5)

前回に引き続き

今回もSNSクライアントとしてのAndroidケータイを検証していきます。Facebook、Twitterに続いて、今回はGoogle+を取り上げます。

これまでGoogle+は、既存のユーザから招待を受けなければ使えない招待制でしたが、9月21日から廃止され登録制となり、多くの人に門戸が開かれました。そのGoogle+ですが、利用者数が5,000万人に到達するのに必要とした日数が88日間だったという調査結果が出ています。同調査によれば、Twitterが1,096日、Facebookが1,325日となっているので、Google+が凄まじい勢いで利用者を獲得したことがわかります。利用者数で見れば、TwitterやFacebookの足元にも及びませんが、登録制に移行したことで、さらに多くの利用者を獲得することになるはずなので、先行するTwitterやFacebookに、肉薄する日もそう遠くはないかもしれません。

クライアントは公式のみ

勢いのあるGoogle+ですが、Androidケータイ向けのクライアントは、Googleがリリースしているアプリのみです。先だって、Google+のAPIを公開しましたが、これは、一般公開された情報しかアクセスできず、読み取りしかできない限定的なものです。これでは、サードベンダがクライアントの開発をできないので、当分の間は、他のクライアントが登場しないと考えても間違いありません。

その公式クライアントですが、以前、本連載で取り上げたときは、英語版のみでしたが、最近のバージョンアップで日本語版が登場してより使いやすくなりました。サービスが登録制に移行して、これから始めてみたいと考えている方も多いはずなので、改めて、入手から設定、使いこなしまでをご紹介します。

Google+公式アプリの入手とインストール

いつものように、マーケットアプリを起動して「Google+」をキーワードに検索します。

Googleのアプリがいくつかヒットしますが、検索結果の先頭に「g+」と書かれたGoogle+のアイコンが表示されているはずなので、それをタップしてインストールします。

g+と書かれたアイコンをタップしてインストールする
g+と書かれたアイコンをタップしてインストールする

Google+公式アプリの初期設定

初回の起動では、Google+で使用するGoogleアカウントを選択します。

選択画面で表示されるアカウントは、Androidケータイに登録されているGoogleアカウントです。

次に、インスタントアップロードの設定を行います。

インスタントアップロードとは、端末で撮影した写真や動画をGoogle+の非公開アルバムにアップロードする機能です。そのアップロードは、撮影後に意識することなくバックグラウンドで行われます。初期設定では、⁠Wi-Fi/モバイルネットワーク]⁠Wi-Fi経由のみ]⁠インスタントアップロードを無効にする]から選択します。筆者の場合は、外出先でアップロードしたいと言うことはないので、⁠Wi-Fi経由のみ]の設定にしています。この設定は、後から変更できるので、じっくりと慎重に始めたいという方は、⁠インスタントアップロードを無効にする]で始めて、使い慣れてきたら有効にしても良いでしょう。

インスタントアップロードの設定画面
インスタントアップロードの設定画面

これで初期設定は終了です。しばらくすると、ホーム画面が表示されるはずです。

Google+は、初期設定が絶妙で変更の必要はありませんが、新着通知がうるさいと感じる場合は、メニューの[設定]をタップして設定画面の[Google+の通知]カテゴリの設定項目を変更します。

たとえば、通知が必要ない場合は、⁠Goolge+の通知]のチェックを外しします。また、新着通知は必要だがバイブレーションは必要ない場合は、⁠バイブレーション]のチェックを外します。着信音を変更する場合は[着信音]をタップして、一覧から好みの着信音を選択します。また、どのような場合に新着通知を行うかを[通知設定]で設定できます。これも初期設定のままで不自由はないはずですが、少し使い慣れて来たら、設定を見直してみると良いでしょう。筆者は、誰が自分をサークルに登録したのか知りたいので、⁠サークル]カテゴリの[他のユーザが自分を追加したとき]のみチェックを入れています。

Google+のホーム画面

以前ご紹介したときから大きな変化はありませんが、日本語化されているので、よりわかりやすくなりました。唯一違うところは、⁠Huddle][Messenger]に変更されています。ただ、何故か英語の表記のままです。

Messenger機能

そのMessengerは、GTalkのようなものと理解して頂くのがわかりやすいです。

ただし、個人宛だけでなく、サークル宛にもメッセージの発信ができるのがGTalkとは違うところです。要は、グループチャットが行えるというワケです。

メッセージを受けたサークルのメンバーは、グループチャットを始めるを確認する画面が表示される。了承すればグループチャットが開始される
メッセージを受けたサークルのメンバーは、グループチャットを始めるを確認する画面が表示される。了承すればグループチャットが開始される

メッセージの送信は、Messengerからではなく、サークルからも行えます。

使い方は簡単で、サークルから順を追っていくと、まず、サークルの一覧が表示されて、サークルをタップすると登録されているメンバーの一覧が表示されます。ここで、画面右上にある吹き出しアイコンをタップすると、サークル宛にメッセージが送信できます。

メンバーの一覧でメンバーをタップして、投稿履歴が確認できる画面で、画面右上の吹き出しアイコンをタップすると、個人宛でメッセージが送信できます。

Messenger画面では、宛先をキーボードで入力する必要があるので、サークルから相手を選択してメッセージを送信するようにすれば、より便利に使えるはずですし、実際にはこちらの使い方がメインになるはずです。

サークル宛にメッセージを送信している様子
サークル宛にメッセージを送信している様子

次回も取り上げます

今回は、Messengerの話だけになりましたが、次回もGoogle+クライアントを取り上げます。

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