長らく続いたGALAXY Cameraのレビューですが、そろそろ締めくくりに入ります。今回は、Samsungが同社のスマートフォン向けに配布している同期アプリの「Samsung Kies」に触れます。
同期アプリSamsung Kiesとは?
Samsung Kiesは、GALAXY Camera専用ではなく、SamsungのスマートフォンとPCを同期するアプリです。iTunesのようなアプリと言えば、すぐに理解していただけるはずです。
Samsung Kiesは、PCの個人情報とマルチメディアデータをGALAXY Cameraと同期します。同期ができる個人情報は、電話帳とスケジュール、マルチメディアデータは、写真と音楽、ビデオ、ポッドキャストです。データ同期以外では、バックアップ/復元の機能やファームウェアアップデート機能があります。
同期機能の使い心地は?
筆者の使い方に照らし合わせて、Samsung Kiesの使い心地をご紹介していきます。
筆者の場合は、電話帳はGoogle Contact、スケジュールはGoogleカレンダーを使っています。Macを愛用しているので、音楽やビデオはiTunesを使い、写真はiPhotoで管理しています。まず、電話帳とスケジュールは、Android OSにオンエアで同期できるので、これを使っています。次は音楽です。Samsung Kiesには、iTunesのライブラリーをインポートする機能があります。iTunesのライブラリーは移行できますが、iTunes Storeで購入した楽曲(Apple DRMが付いた楽曲)は取り扱えません。筆者は、iTunes Storeから多くの楽曲を購入しているので、GALAXY Cameraでは音楽を聴いていません。ポッドキャストは移行が簡単なので、Samsung Kiesが使えそうですが、ポッドキャストも音楽を聴く端末で楽しんでいるので、GALAXY Cameraを使うことはありません。
最後は、写真です。
音楽のように、iPhotoのライブラリをインポートする機能はなく、独自の仕組みで管理されています。よって、Samsung Kiesを使って管理する使い方はしていません。撮影した写真は、Dropboxを使ってPCに転送しているので、このためにSamsung Kiesを使うことはありません。ただし、Dropboxを使って転送した写真は、GALAXY Cameraに残ったままになるので、一括削除のためにSamsung Kiesを使っています。
バックアップ機能は?
バックアップ機能も見ていきます。
個人情報は、Googleサービスと連携して管理しており、端末だけではなくクラウド上にもデータがあるので、バックアップ機能を積極的に使うことはありません。ただ、Samsung Kiesには、プリファレンスやネットワーク設定をバックアップできるので、もしもの時に備えてバックアップしておく使い方が考えられます。インストール済みのアプリをバックアップできる機能があれば、使い方が変わるかもしれませんが叶わぬ思いです。
いまひとつ用途の見えないか
筆者の使い方とマッチしないことや、GALAXY Cameraだけでできることがあり、Samsung Kiesを積極的に使う理由を見つけることができませんでした。厳しいレビューとなってしまいましたが、前提のない状態で使い出せば、使えるアプリのはずです。
GALAXY Cameraがあたりまえの存在に
GALAXY Cameraを入手してから3ヵ月ほどが経過しました。
カメラは、スマホで十分なこともありますが、少しこだわって撮影したかったり、枚数を多くの写真を撮るとわかっている場合は、GALAXY Cameraを持ち出して使っています。GALAXY Cameraは、カメラとして使い勝手はもちろんのこと、スマホ機能を違和感なく統合されており、使い勝手が良いので、出先で、カメラを使わない時は、スマホとしても活用することが多く、こうした使い方ができるカメラ(スマートカメラ)が当たり前となっています。
大変気に入っているカメラですが、次期モデルが計画されているならば、通話機能の追加を熱望します。通話機能が付けば、端末をこれだけに集約することができ、週末などは、SIMを入れ替えて、このカメラだけを持ち歩くといった使い方ができるかもしれません。さらに欲張るならば、薄型化と軽量化です。薄型化は、カメラとして使い勝手をスポイルする可能があるので、厳しいかもしれませんが、重さは、一般的なスマホの倍ほどあるので、1.5倍には収まってほしいところです。