「臼ならあるよ」
師走を直前にした週末,
「餅つき,
「この面子ならつき手にこまらないね」
にこにこと聞き手に回っていたS氏が,
かくして,
餅つきの準備は餅米の手配から始まる。幸い自転車仲間の親戚が米作農家だったので,
当日が近づいてきたらS氏宅へ臼や杵など道具一式を借りにゆく。S氏の家は山の斜面に建っていた
「若いときは一人で運んだもんだけどな」
前日は女性軍の出番だ。自転車仲間はもとより,
餅つきの日は,
孤軍奮闘,
前夜から水をしみ込ませておいたワッパ
最初の一臼は家長の仕事とやら。気合いを入れてつきあげる……前に,
助っ人に来てくれた母親を返し手に,
一臼,
つき手も増えて, 安倍川, ひととおり食べたら, 気がつけば庭も家の中も人でいっぱいになっている。お馴染みさんもいれば, 夕方, こんな風に恒例の餅つきは, イルミネーションをネタに書こうと思っていたのに, 絵柄と合わせるために,