連載
エンジニアと経営のクロスオーバー
エンジニアが経営に参画するメリット,デメリットは何か。
「エンジニア出身の社長」は「エンジニア出身じゃない社長」とどこが違うのか。
社長になってはじめて見える,人材,教育,マーケティング,マネジメントなどの考え方とは。
エンジニアから社長になり,創業12年を迎えた著者が,自身の経験をふまえつつ解説します。
- 第12回(最終回) エンジニアが社長になるのはあまり得策ではない,それでもその道を進むか?
- 社長は専門職,エンジニアとしての経験や技能から転換できる部分が少ない
- 客観的・俯瞰的・総合的な視野が求められる社長,ある分野に深い知識を問われるエンジニア
- 「自分の好きなようにする権利」と「まわりから見てやめておいたほうがいい」は背反しない
2018年6月13日
- 第11回 営業をやるとエンジニアライフに絶対にプラスになる
- 会社の仕事の大部分は「社外の人を振り向かせる」という意味ではほとんど同じ
- 経営者が営業できないと,会社の成長はスピードダウンしてしまう
- いちエンジニア,いちスタッフのときに,営業をやってみよう
- チラシ配りは相手の考えを把握するのに役立つ
2018年4月5日
- 第10回 アクセルを踏む決断をいかに下すか
- ハイリスクかローリスクか,短期的か長期的かで判断に悩む
- 無条件にローリスクローリターンを選択し続けることは,実はハイリスク
- 的確に判断できる経験値がたまるまでの時期をいかに乗り切るか
- 「それっぽいことを言う外部の人」を信じるとかえって悪い結果になりうる
2018年1月22日
- 第9回 委任が苦手だと会社は成長しない
- やり方を細かく指示するのがsupervised,出てきた結果のみ評価するのがdelegation
- supervisedでは組織の段数が増えても負担が同じ,もしくは高くなる
- まめに監督するのは,一見親身なようで,スタッフへの負担を強いているようなもの
2017年12月20日
- 第8回 教育におけるエンジニア出身社長の得手不得手
- 技術を教えるのが得意でも,自分の今の技術力を見誤ると迷惑になってしまう
- 技術力の磨き方は,ほかの職種出身の社長とそこまで大きな差がつかない面も
- コミュニケーション力が高いと,技術力が低いことが露見しづらい
- 「社長であれば他職種についてくわしい」のは,ほかの職種出身の社長でも同じ
- 「データを構造的に理解し,活用する」能力は大きなアドバンテージに
2017年11月24日
- 第7回 エンジニアにはどんな教育が必要か
- 教育が必要なのは技術だけではない
- 「技術力を磨く能力」の高い低いによって,1年後2年後のスキルは全然違ってくる
- 他職種の仕事の進め方を理解してるほど,自分の業務にもプラスになる
- 交渉と協調性は「相手の心情に配慮する」という意味で似ている
- 経営を理解していたほうが,より無駄なく業務へ取り組める
2017年11月6日
- 第6回 エンジニアにとって「マネジメント」と「リーダーシップ」はどう違うのか
- マネジメントを嫌がるエンジニアは,食わず嫌い?
- 「労働による成果を最大化する」のがマネジメント
- エンジニアは,マネジメントに関する教育コストが高い
- リーダーシップはマネジメントほど「いちエンジニア」としての立ち位置が変わらない
- マネジメントの恩恵はわからないことが多い
2017年10月13日
- 第5回 リーダーとマネージャーの違いとは
- 「背中が見える」のがリーダー,「顔が見える」のがマネージャー
- リーダーは,先頭に立ってはいるが,実務者の1人
- なぜ,社長はリーダーではないのにリーダーシップが重視されるのか
- 社長は24時間365日自己責任
2017年9月25日
- 第4回 採用によってバーンレートよりも収益の向上を高くする
- 「バーンレート」でどれぐらい会社が生き延びられるかを考える
- 広告宣伝費が売上の主要因ならば,バーンレートから広告宣伝費による純益を引いて考える
- 採用はバーンレートと戦力を上げる非常に重要な行為
- 「社員の給料をどれだけ上げられるか?」はビジネスモデルによって変わってくる
- 「エンジニアの採用は得意なのでそれを活かそう」とすると本末転倒になりかねない
2017年9月4日
- 第3回 チームづくりにおけるエンジニア出身社長の強みとは
- ビジネスモデルが先か,チームが先か
- 「エンジニアが非エンジニアのチームを理解すること」よりも「非エンジニアがエンジニアのチームを理解すること」のほうが難しい
- 「会社全体のメリットにおけるエンジニアの考え方や意見」を伝えられるのがエンジニア出身社長の強み
- 「社長」という立場を得るだけで,全体最適化を考える能力が上がる
2017年8月21日
- 第2回 ビジネスモデルと原価と経費
- 受託や業務委託は「儲ける仕組み」とは言わない
- エンジニアの給与は「原価」として扱われる
- 労働集約は中小企業においてはビジネスモデルとして成立しづらい
- 売上のパターンは「フロー収入」と「ストック収入」の2つに分けられる
- コストは投資の一種
- 究極の福利厚生とは「ビジネスモデル」である
2017年7月18日
- 第1回 なぜ,エンジニア出身の社長は少ないのか
- 「エンジニア出身の経営者」と「エンジニア出身の社長」の違いとは
- エンジニアはビジネスモデルを考えるのがあまり得意ではない
- エンジニアは「技術を売りたい」と考えがち
- 「社長という肩書を持つエンジニア」から「エンジニア出身の社長」になる条件とは
2017年7月3日