1月26日に、大阪のファーストサーバ株式会社の会議室で、Firefox OSハッカソン「さわってみようFirefox OS in 大阪」が開催され、筆者も参加しましたので、その様子をお届けします。
高い注目度
週末は寝坊の多い筆者は、眠い目をこすり電車を乗り継いで、開始の15分ほど前に会場に到着しました。この時点で、席は7割程度埋まっていました。ハッカソンがはじまった10時過ぎには、ほとんどの席が埋まり、30名強が参加する盛況ぶりでした。
自己紹介からはじまった
今回のハッカソンは、東京会場も設置され、大阪会場の様子がネット中継されました。その準備を行っている間、参加者全員の自己紹介が行われました。
まだ端末が発売されていないFirefox OSですが、KDDIの田中社長が発売を検討していると語って注目が高まったのか、組込み系やスマホアプリを開発するエンジニアだけではなく、マークアップエンジニアやデザイナーまで、さまざまな分野の人たちが参加していました。これは、Web技術を基盤にも持つFirefox OSならではと言えるかもしれません。また、会場に持ち込まれているノートPCもWindowsやMacだけではなく、DebianやUbuntuがインストールされたものもあり、バリエーション豊かでした。
Firefox OSとは?アプリ開発は?
午前中の講師は、Mozilla Japanの浅井様です。
本連載でもご紹介しましたが、Firefox OSとは?からはじまり、Firefox OSのアプリは、「Webアプリです」と紹介され、どのような技術と環境があり、どうやってアプリを開発するのか?という流れで解説が進みました。また、Firefox OSのアプリは、デスクトップやモバイルデバイスでも動作する等の特徴が紹介されました。
聴講中ウズウズしていた方も多いと思いますが、「さわってみよう」とセミナータイトルにもあるように、基本の解説の後、事前に配られたFirefox OSのエミュレータを使ってアプリ開発をすることになりました。
アプリ開発とデバッグは、Webアプリを開発する手順と変わりありません。Firefox OS向けには、manifestファイルを書くのみと紹介されて、「さぁ、やってみましょう!」の合図で、銘々好みのエディターを使い、manifestファイルの編集を行います。これを用意すれば、Webサイトも簡単にアプリ化できます。筆者は、ものは試しと自信のブログをアプリ化してみましたが、5分と経たずアプリ化できました。
午後からは、Firefox OSをカスタマイズ
午後からは講師に本間様を迎え、「Firefox OSをカスタマイズしよう!」というテーマの内容が用意されました。午前中にインストールしたFirefox OSエミュレータの起動画面のロゴ変更と壁紙の追加を実践します。
いずれも、ZIPで圧縮されたリソースファイルを解凍した後、必要なファイルを編集するか置き換えを行い、圧縮し直して元の場所に戻すだけです。
たとえば、Firefox OSの起動画面のロゴは、HTMLで定義されており、表示する画像はPNG形式です。OSのカスタマイズと聞くと敷居が高い印象を持ちますが、これならばすんなりと入っていけます。筆者も手順に従い変更してみましたが、いとも簡単にできたのは驚きです。
ここからが本番、そしてサプライズも!
おやつの時間が近くなったころには、参加者のウォームアップも済み、ハッカソンらしく参加者同士でチームを組んで、アプリ開発からFirefox OSのカスタマイズまで、銘々好きな課題に取り組みます。
筆者は、この間に原稿の下書きをしていたのですが、デスクを一緒にしていたチームでは、Firefox OSで動作するアプリの開発に取り組みました。チームの構成は、開発者が3名とデザイナーが1名です。
時間が限られて不慣れな環境の中で、皆でどのようなアプリを開発するか、どのような役割分担で作業を進めるのか、手早く相談をし、各々得意分野で作業を進めました。仕上がったアプリは、午前の講師を務めた浅井様の顔が表示されて、タップするとバラバラになるというアプリです。
皆の開発が一息ついたところで、今回のハッカソンで優秀なアプリやパッチを開発した方には、Dev Phoneがプレゼントされるというサプライズがあり、さらに熱が入りました。
終始和やかな雰囲気
会場には、コーヒーと食べきれないほどのお菓子が用意されたうえに、食べ放題というハッカーたちには堪らない環境で進められました。また、講師を勤める皆さんやサポートに関わる皆さんのキャラクターなのか、非常に和やかなムードで進められ、Firefox OSを知る良い場となりました。
筆者は、久しくこうしたイベントに参加していませんでしたが、あっと言う間の一日でした。