筆者は1980年代初頭から,
このコラムでは,
ゲームに使われる確率
ゲームで使われる確率で一番わかりやすいのはサイコロです。1から6までの数字が1/
このシステムを活用して作られたのが,
ここから発展して,
- 注1)
- 多数のコマをマップに配置して,
戦争における戦闘を再現するゲームです。 - 注2)
- コンピュータを使わず,
ゲームマスターとの会話によって進める冒険ゲームです。 - 注3)
- たとえば,
0~99の乱数を発生させて, 50%にしたいなら50以上だった場合を正とする方法です。
確率の罠
このように使い勝手の良い確率ですが,
この確率の罠が最も顕著な例を挙げます。RPGには,
ではその確率はどのくらいかと言うと,
このクエストに100人のプレイヤーが挑んだ場合,
逆に残った人に注目して考えると,
- 注4)
- 1/
100×1/ 100=1/ 10000 - 注5)
- ある確率を持つ事象の試行を行った際に得られる結果の平均値です。1/
100の期待値を持つ試行を100回繰り返せば100÷100=1となり, 1回成功すると見なすことができます。 - 注6)
- 詳細は次の記事を参照してください。
100分の1を100回やってみる - 遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」
レアリティの起源と注意点
話が少し逸れますが,
今でこそ
カードを手に入れるのも一つの確率なので,
このレアリティが高いアイテムの性能を極めて良くするゲームデザインは,
そのためマジックはデッキに入れてよい同種のカードの最大数を4枚としましたが,
レアリティの高いアイテムを強くしたい気持ちはわかりますが,
- 注7)
- マジック黎明期に存在したカードの中で
「パワー9」 と呼ばれる9種類がその代表です。