玩式草子─ソフトウェアとたわむれる日々

第78回 Plamo LinuxのGPT/UEFI対応[その2]

この記事を読むのに必要な時間:およそ 4 分

VirtualBox環境でのUEFIインストール例

UEFIに対応したgrubも用意できたので,Plamo-6.0ではUEFIインストールに仮対応することにしました。⁠仮」というのはESPを自動的に作成する処理を組み込めず,ESP回りの作業は手動で行う必要があるためです。

以下ではPlamo-6.0のDVDイメージを使って,VirtualBoxのUEFI環境にインストールする際,どのような作業が必要なのかを紹介してみます。

まずVirtualBoxでUEFI機能を使うには,該当する仮想マシンの「設定⁠⁠->「システム」にある「拡張機能」EFIを有効化をチェックしておきます。

図3 ⁠EFIを有効化」オプション

図3 「EFIを有効化」オプション

次にPlamo-6.0のDVDイメージを「仮想光学ディスクファイル」としてCDドライブに指定して起動します。EFIを有効化して起動すればGNU GRUBのブートメニューが表示され,4種類の起動方法が選択できます。たいていの場合,"Plamo Linux install on VirtualBox"を選べば起動するものの,VirtualBoxのドライブ設定(IDEに接続するかSATAに接続するか,等)によって認識されるデバイスの順番が変るので,うまく起動しない場合は別の項目を試してください。

図4 UEFI DVDから起動したメニュー

図4 UEFI DVDから起動したメニュー

インストールの流れは以前のバージョンと同じものの,HDDをフォーマットする際にラベル(パーティションテーブルの種類)としてGPTを指定し,ブートローダ用のESPを独立したパーティションとして作成する必要があります。

図5 新規HDDのパーティションテーブルをGPT形式に指定

図5 新規HDDのパーティションテーブルをGPT形式に指定

今回は8GBのHDDの先頭の128MBをESP用にすることにしました。ESPにするにはパーティションタイプを変更する必要があるのを忘れないでください。

図6 cfdiskで必要なパーティションを作成

図6 cfdiskで必要なパーティションを作成

上述のように,ESPはFAT32形式でフォーマットされる必要があるものの,Plamo-6.0のインストーラにはESPを自動フォーマットする機能は入れていないので,ESPは手動でフォーマットする必要があります。具体的には,パッケージのインストールを進めている途中にでも,ALT+F2でコンソールを切り替えてログインし,mkfs.vfatコマンドを実行します。オプションには-F32(FAT32の指定)と-s2(1クラスタあたり2セクタ)を指定すればいいでしょう。

図7 別コンソールからESPを手動でフォーマット

図7 別コンソールからESPを手動でフォーマット

UEFIから起動するためのブートローダにはgrubを指定する必要があります。grubは前節で紹介したUEFI対応版にしているので,ESPが正しく設定されていれば自動的にUEFI用のgrubがインストールされます。

図8 UEFI対応版grubのインストール

図8 UEFI対応版grubのインストール

インストール終了後,再起動するとESPにインストールされたgrub-2.02_28の起動メニューが出て,"Plamo GNU/Linux"を選べばUEFIモードでインストールしたPlamo Linuxが起動します。

図9 ESPにインストールしたgrubの起動メニュー

図9 ESPにインストールしたgrubの起動メニュー

なお,これらの手順はインストールメディアの"README_GPT.pdf"という文書でも解説しているので,Plamo-6.0をUEFI環境にインストールされる方は,ぜひそちらにも目を通しておいてください。


時間的な制約もあり,Plamo-6.0でのUEFI対応は今回紹介したようにかなり荒削りで,インストール時に別途手作業が必要です。しかし,現在開発中のPlamo-6.1ではこのあたりを改善し,ESP作成もほぼ自動化したので,もっと簡単にUEFI環境にインストールできるようになりました。Plamo-6.1は近日公開の予定なのでご期待ください。

著者プロフィール

こじまみつひろ

Plamo Linuxとりまとめ役。もともとは人類学的にハッカー文化を研究しようとしていたものの,いつの間にかミイラ取りがミイラになってOSSの世界にどっぷりと漬かってしまいました。最近は田舎に隠棲して半農半自営な生活をしながらソフトウェアと戯れています。

URLhttp://www.linet.gr.jp/~kojima/Plamo/index.html