草花の知恵

第13回 「カラスウリの神通力」

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大犬の陰嚢(オオイヌノフグリ) 画:外山康雄

大犬の陰嚢(オオイヌノフグリ) 画:外山康雄

花データ

ゴマノハグサ科の越年草/花期:3~5月。花は青紫色で花後には実がなる。実の形は雄犬の陰嚢に似ている。帰化植物。

烏瓜(カラスウリ) 画:外山康雄

烏瓜の実(カラスウリ) 画:外山康雄

花データ

ウリ科のつる性多年草/花期:8~9月。花は白で花びらの先は5つに裂け,先で糸状になる。種は黒褐色でカマキリの頭に似る。絵は実の状態のもの。

外山康雄「野の花館」だより

5月5日,野の花館前の雪がやっと消えました。雪割草(大三角草)が鮮やかな色を見せてくれています。庭木は6~7本折れてしまい,今冬の雪の重さを物語っています。雪消えが遅れたので,桜満開の中の雪景色。皆さん感激していました。

春は片栗,猩々袴が山を占領しています。なぜか,辛夷が少なく,山の景色もちょっとアクセントが少なく感じます。

碇草,山荷葉,二輪草,蒲公英,越の小貝母と届きました。山荷葉が今にも開きそうな蕾をのせてズンズンのびる姿は驚きです。急いで描いてみました。葉が開ききったものは色を塗るのが難儀です。花の姿を素早くスケッチし,葉から色を塗って行きます。大胆に筆をおいて,濃淡を見逃さないように色づけします。1~2時間で描き終えないと形が変わります。翁草,破れ傘が,顔だしたと窓から報告。春は忙しい。

(5月11日)

著者プロフィール

池内紀(いけうちおさむ)

1940年兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者。エッセイスト。

主な著書に『ひとり旅は楽し』(中央公論新社)『ぼくのドイツ文学講義』(岩波書店)『町角ものがたり』(白水社)など。『カフカ小説全集(全6巻)』(白水社)など翻訳書も多数。新刊は『森の紳士録』(岩波新書)。


外山康雄(とやまやすお)

1940年東京深川生まれ。新潟県浦佐で育つ。2002年南魚沼郡塩沢町に古民家を再生したギャラリー「野の花館」開設。

画集に『折々の花たち 1~4』(恒文社)『野の花の水彩画』『私の好きな野の花』『野の花 山の花』(日貿出版社)など。

外山康雄の野の花館:

URLhttp://www.toyama-yasuo.jp/