元オリコン編集長☆イノマーの『叫訓』

第21回男気なんて必要なし!「女性視点」この世は動く

関白宣言っ!?

もうすぐ還暦を迎える人生の先輩(男)と深夜というか朝方に酒を飲みながら話をしていた。⁠お、俺はてい、亭主関白だっからさ」

おっ、強気な発言。

スゲーな!と。でも、確かこの人……結婚したことないはずでは?(笑⁠⁠。

オイラはおかげさまで2度ほど結婚というものをしたことがあるが、どう考えても亭主関白ではなかった。

つーか、亭主チックなことすらしたことがなかったなあ。ごめん。

でも、今のこの時代に亭主関白とか、それこそ男尊女卑(これはさすがに酷い言葉だ)とかってどうなんだろ。女は3歩下がってついて来いってか?

3分でどこかに消えてしまう。いや、3秒だな。そんなもんだ。

男が圧倒的に強い時代は完全に終わった。テレビ番組でも恐妻がタレントの旦那よりも視聴率を持っていたりする。

アハハ。ま、これはまた別の話か?

いや、でも、ビジネスの話でも女性という存在を上手く扱えない男性上司は出世など望めやしない。

そもそも、人間を男性・女性という2種の範疇でしか考えられない狭い了見で生きていたら、あと数年後には時代遅れという判を押されてしまうだろう。

個人的な話ではあるけれど、最近、男とか女とかどうでもいいと思うようになってきた。要は人間、その人なんだと。人間力。

だから、オイラは男のコ大好きだもの。中途半端な合コンよりも男同士で飲むほうを選ぶ。いや、ヘンな意味じゃないッスよ。

でも、男は女を好きになり、女は男に惚れるという方程式はもう既に崩壊しているのではないだろうかという確信はある。

そんなの昔話だ。

男と女の関係というのは、究極、子孫を残すためだけにあるようなもんだ。

だから、男と男が好きになりつきあい、女と女が恋人同士になるというのは何らおかしな話ではない。

kawaii?

って、何の話なんでしょうね?(笑⁠⁠、今回は。しみません。

いや、最近、仕事の関係で会う人がやたらと男気振りかざす人が多くて正直、やり難いなあ、と。

仕事なんてなめらかに、やんわりと進めて終わらせたいもんだ。そこに男気など必要ない。男気ジャンケン?〈お金をやたらと使う番組ってあんまり好きになれない。こっちは缶コーヒー1本買うのにも悩む、っちゅーのに。あれは不愉快でしかない……〉

結局、トレンド(ヒット)のツボというのは⁠kawaii⁠だからね。うん、可愛いしかない。テレビを観てても可愛いの連発。

きっと、いちばん使われている言葉が可愛いのような気がする。可愛くなければテレビじゃない。つーか、存在意義がナッシング。そんな時代なんだと思う。

かくいうオイラも可愛いモノ・コトが好きだ。何を見て可愛いと思うか、それがバッチリ合うか合わないかで人とのつきあいも大きく変わる。

プライベートでもビジネスでも可愛いの共有ができない人とは難しい。

雑誌を作るのも、料理を作るのも、掃除をするのも、とにかくすべてが可愛いが必要だ。ぶっちゃけ、可愛いモノしか売れない。

TENGA

例えばアダルト・グッズの話になるがTENGAという商品がある。今や市民権を得たくらいに有名な商品だ。

アダルト・ショップのみでなく一般のドラッグ・ストアにも大量常備されている。TENGAヒットの要因は過去のグッズと比べあきらかにオシャレで可愛いというところに集約される。

もちろん、使用感もハンパない。それは認める。でも、その段階の前に販売店でユーザに手にとってもらい、購入していただくという域にまで行かせたのは完全にそのルックスであったと思う。

そう、可愛い!と。

部屋に置いていてもオブジェとなるTENGAは画期的であった。

実際、オイラの部屋にはTENGAが全種類あって、部屋の様々な場所(リビングはもちろん、玄関、トイレ、キッチン……)に鎮座して来客者を迎えている。

な~~~んの違和感もない。スッと当たり前のような顔をしてTENGAはそこに居る。

ひと昔前のアダルト・グッズだったらそうはいかない。完全に羊達の沈黙の世界。バッファロー・ビル扱いされるだろう。

レクターとクラリスが動き出す。

ウーマン・パワー

雑誌業界は底なしの不況。そんな中、女性誌だけは売れ続けている。コンビニに煙草と缶ビールを買いに行くと、やたらと女性誌ばかりが幅を利かせている。

日本の経済を支えているのは女性なのだ。

オイラのまわりの男たちはお金がなくて最近、雑誌や本を購入していないとつぶやく。そんなもんだ。オイラだって買ってない。

だって、ワンコイン(500円)あれば一食は余裕でゲットできる。缶ビールとつまみくらいもオッケーだ。もしくは煙草一箱?

雑誌・出版にかかわっているオイラが言うのもなんだけど、雑誌とかぜいたく品を買っている場合じゃない(涙⁠⁠。

でも、女性は買う。迷わず買う。だから、出版社(だけじゃない)は女性にウケるにはどうしたらいいんだろう?ということばかり考えている。女性にウケなければ売れないから。

今じゃコンドームまで女性がアイデアを出して、デザインする時代である。何なんだ、この日本という国は?

邪馬台国か!?

卑弥呼さまー⁠ーー⁠ーー⁠ーー⁠ーー⁠ーー⁠ーー⁠ーー⁠ー!

超キュート!

では、この厳しい時代を男が生き抜くにはどうしたらいいか?

答えは……

おネェMANになるしかない。男気出している場合じゃない。

「キャー、可愛い!」と心から叫べるようにならないとダメだ。別に女装しろ、とは言っていない。ハートを女のコにすること。

これが大事だ。

人と話をしていて、⁠そうなんだよ、ったく嫌んなるぜ」と言うよりも「そうなのよ、ヤんなっちゃう」と言ったほうがやわらかい。

テレビ業界でおネェMANSが引っ張りだこの理由はそこにある。どんなにキツイ発言でもやわらかく感じる。

そして、何より根底にある⁠可愛い⁠というハート。可愛いを知らなければビジネスチャンスにはつながらない。

もう、こうなったらむやみやたらと「可愛い~~!」と絶叫してればいいのだ。大方、どうにかなる。

会議でもそう。可愛いを連呼していればオッケー。⁠この案件、可愛いー⁠ー!」ですんなりいく。自分の企画書の扉の右肩には可愛い小さなシールを貼るのもいい。

可愛いでしょ?って。

男と女で作られていた世界。そこに突如現れたおネェMANという性別。最先端だ。男も女もかなわない。

ある意味、隙間産業。だからこそ、そこに勝機はある。

ちなみにオイラもライトなおネェMAN。最近はよくオバちゃん、と言われる。

デトックス、デトックス。

ということで、また次回っ。ふふふ。

叫訓21

サバイバルの2012年……
キーワードはズバリ、おネェMAN!

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