元オリコン編集長☆イノマーの『叫訓』
第24回 上手に書こうと思ってはダメ─文章書きの極意
音楽ライター専門学校のセンセー時代
今回は,
渋谷にあったライターを目指すひとたちのための学校。
結果,
それがなければ,
新年になれば,
みんな,
で,
オイラが受け持ったのは夜の時間帯のクラスだった。夕方,
人生で初めてだったかもしれない。センセーなんて呼ばれたのは
もちろん,
最初に
正直,
彼らは2時間のノンストップ漫才をやるからね。何度も観させていただいたことがあるけど,
さまざまなライター志望の生徒さん
悩んだ挙句,
仕事を仕事と考えずに,
最初の授業前は緊張で吐き気が止まらなかった。1日目のことはまったく覚えていない。
授業をスタートさせるにあたって,
でも,
それからは気持ちがラクになった。別に文章の書き方やインタビューの取り方などは教えることはない
生徒さんたちは興味を持って話を聞いてくれた。まさにオイラの2時間フリートーク。
そして,
それ以外にも体験学習的なことも行った。ライブに行ってのレポート,
授業の後も時間の許す限り生徒さんと話をした。ライターになりたいのに人間が嫌い。文章を読むのは好きだけれど自分で書くのは好きではない。う~~ん。
「彼氏がライターになるのを反対しているんですけど説得してくれませんか?」
知るかーー!
文章力より気力と体力が大事
いちばん多かったのは
文章に上手い下手などない。おもしろいか,
「自分がどういう文章を書きたいかによるんじゃないかな?」
ちなみに,
実際,
「じゃあ,
「いろんなことを観たり,
実際,
これは間違いない。人生にとってあきらかにムダだろうと思えることに対してマジメに本気でムキになっている人。そんな人が多い。ある意味,
文章を書くというのは,
おもしろい文章を書く人はおもしろいハプニングを待っているのではない。自分がおもしろいと思えることに突っ込んでいく。
上手い文章ではなく「美味い文章」に向かって見切り発車でスタートするべし
ある日の授業の後,
「はい」,
その生徒さんは200文字くらいの文章を書き上げるまでに1週間もかかるという。どうしても時間がかかってしまうと。
でも,
「何でそんなにかかるの?」
「考えちゃうんです。何を書けばいいのかわからなくなって」
「上手い文章を書こうと思ってるんじゃないの?」
そう,
今回の叫訓でオイラが言いたかったことはこのこと。
完璧主義はライターには向かない。まずは書くこと。書きはじめること。最初の一歩を踏み出すことだ。オチはそのうちに見つかる。
「まずは書いてみる。だって,
「は,
とにかく,
極端に言えば,
最初からパーフェクトな文章を求めたらゲンコーなど書けやしない。そもそも,
でも,
そうすると,
30分くらいそんなことをした後にゲンコーを書くとスラスラといく。
良い文章を書こうと思って,
自分の感情をむき出しにして,
誤字,
まずは何も考えずに書くこと。ここからスタートするもんだ。
- 叫訓24
- 完璧な文章など存在しない
上手い文章など誰も必要としていない
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