モノへの執着心について
いきなりではあるけれど、オイラはあまりモノに執着しない。モノに執着すると、モノに振りまわされてしまう。
シャンプーやリンス、コンディショナーなど使い切ったら、次は違うモノを購入するようにしている(これって逆に縛られてるってことかなあ?)。
新しい出会いは大切だ。頭皮だって“また、いつものやつか”と喜ばない。だから、ドラッグ・ストアでも新商品ばかり買ってしまう。
何度も言うけど、こだわりがないからそうしているだけだ。
あ、全然関係のない話ではあるけれど、ドラッグ・ストアで思い出した! 何の気ナシに店内を見ていると、コンドームのコーナーがあった。ビックリしたのだけれど、あの値段の差って何だろう?
だって、1箱1,680円のモノもあれば3箱セットで980円なんていうのもある。どう考えたって3箱980円がお得だけれど……不安でしかない。逆に売れないんじゃないか?
ま、買う必要もないんで見ただけだけど(涙)。ケチって失敗したら大問題だ。激安のコンドームほど恐ろしいものはない。ま、商品に問題は無いのだろうけど。
安けりゃいい、ってもんでもない。50円の缶コーヒー自動販売機も買う気がしないもんなあ。申し訳ないけど不味そうだ。
出会ったコレクターさん
あれれ、何だこの話?
毎回、どーでもいい枕(オープニング・トーク)で入ってしまって申し訳ない。いや、でも、脱線を恐れない勇気。これ大事。
ええと……。
今回の叫訓は“モノ”について。というのも、最近、ギター・マニアのコレクターさんと知り合った。
お部屋(楽器ミュージアム)にお邪魔させてもらったのだが、そのコレクションたるやハンパない。全部で何本あったのだろう? しかも、きちんとガラス・ケースの中に飾られてある。一体、いくらかけたんだろう?
高級外車が何台も買えるくらい? 夜にお酒を飲みながらギターのボディーを磨いているのが最高の楽しみだとか。
自宅ではなくギター様だけのマンションの一室。これ下手するとオイラの住んでいるマンションよりも家賃が高いんじゃ?
高尚な趣味だとは思う。うん、悪くない。そういう人がいてもおかしくない。でも、オイラにはそういう趣味はない。
オイラの部屋にはベースが1本とギターが1本。そんだけ。しかも常に埃まみれ。
ベースやギターを弾いて歌うのは好きだけれども、ベースやギターが好きなわけではない。冷たいかもしれなけど、楽器に対しての愛情は0(ゼロ)だ。ひどい話だけれども。
だって、何だっていいもん。音さえ出れば。こだわりは無い。弾きやすければいい、くらいの思いはあるけれども。
モノへの愛し方もいろいろ
ギター・コレクターのHさん。某会社の重役である。今年50歳。結婚歴はなく、彼女もいない。聴けなかったけどもDTかもしれない。洋服も同じようなモノを買って着まわしているとか。人間いろいろ。
「休日とかはギター弾いたりして過ごしてるんですか?」とオイラは聞いた。「そのときによく使ってるお気に入りの1本ってこの中でどれになるんですか?」
「いや、ギター弾けないんで」と、Hさんはそれがいかにも当たり前かのように言った。「小学4年生の頃から集めてるんだけど、チューニングで断念しちゃって。」
Hさんは笑いながら嬉しそうに手を叩いた。「イノマーさんはチューニングできる?」
「は、はい」、オイラは言った。
「すっごいな~~、才能だな~~」とHさん。「まずはチューニングで挫折しちゃうよね。」
チューニングで挫折する人はきっと、どれだけかかってもギターを弾くことはできないだろう。「いや、チューナー使えば……。」
Hさん別宅のギター・ミュージアムはオイラにはギター墓場に思えた。失礼。ギターが泣いている(良い意味じゃなくてね)。
だけど、30~50万円台(中には書けない金額のヴィンテージも)のギターが山ほどって、う~~~ん。
ま、大切にされ、愛されているのだから問題ないのか? 余計なお世話でした。
鉛筆とパソコンと赤プリ
オイラのパソコンはもらいモノ。ありがたや、ありがたや。仕事柄かカン違いされることが多いけれど、オイラはパソコンに明るいわけではない。Excelすら微妙。
Word、メール、インターネットくらい。ぶっちゃけ使いこなしてはいない。でも、不都合はない。どーにかこーにか。
文章を書くのは好きだけれどパソコンが好きなわけではない。使えればいいや程度。さすがに今となっては手書きの原稿っちゅーのはしんどいけれど、その時代に戻れる自信はある。鉛筆と消しゴムと原稿用紙。
印刷所への入稿(ゲンコー入れ)はファックスだった。懐かしい思い出……。
だから、何が言いたいかというと鉛筆が好きで原稿を書いていたわけではないということ。このメーカーのこの鉛筆が好きで原稿を書くわけではない。原稿を書くのに必要だから鉛筆を使っていただけだ。
編集部のその辺にある鉛筆で書いていた。でも、中にはものすごい鉛筆にこだわりがある上司もいた。当時の副編集長。決まった鉛筆じゃないと原稿が書けないと文房具屋さんにばかり通っていた。
しかも、1ダースはそれなりのお値段。経費で落としていたのだろうけどまったくもってムダな出費だ。
それが許されていたバブル期(?)。鉛筆なんて何だっていーじゃねーか! 大した内容の原稿でもなかったくせに……。
しかも、編集部では落ち着かないとホワイト・ボードの行き先は常に“赤プリ”。赤坂プリンス・ホテルで原稿。
どんだけ大センセーなんだよ?(笑)。紙資料を丸写し程度の原稿しか書いていなかったのに。って、悪口じゃないです。そういう時代だったというメモリー。
モノの値段は微妙(変動あり)
オイラのバンド、毎年恒例のバレンタイン・ライブを今年も吉祥寺にて行った。大好きなバンド、Theピーズ、The Wellsと一緒。Theピーズのはるさん<Vo./Ba.>は憧れのバンドマン。
とにかく、ベースがハンパない。最高のベース・プレイ。はるさんのベースを聴いているだけで心臓バクバク&テンションMAX!
でも、使っているベースはお高いモノではない。使用しているベースの弦も安いモノ。それでも神がかった演奏。
どうしてあんなベースと弦でグレイトな音を出せるのか不思議(失礼)。でも、だからこそ憧れる。
演奏のGROOVEは楽器が奏でるものではない。人が奏でることだ。楽器はしょせん、TOOLでしかない。
疲れ切ったボロボロのベースで最高のロックン・ロール・ショーを繰り広げるTheピーズは偉大だ。
楽器やその他もろもろにこだわりの多いミュージシャンは多い。でも、どんな環境や条件でも対応できるのがプロだと思う。
ということで、今回の叫訓は↓