ワカサギ釣りこそ人生だ
先日、テレビのバラエティ番組を観ていて、ふと思ったことがある。なるほど、人生とはこういうことなんだな、と。
その番組はワカサギを釣って、それを食材にして生活するという内容だった。
ワカサギという魚は回遊魚のため、釣れるときは入れ食い状態となるが、釣れないときはまったく釣ることができない。
そう、要するにワカサギの回遊ポイントにヒットすればバカバカ釣ることが可能だが、それを外してしまうとまったく釣れないということだ。
時間と労力のムダ。
寒さに震えながら釣り糸を垂らすタレントさん。でも、そこにワカサギはいない。何時間かけてもダメなもんはダメだ。
あと、数メートル。ポイントを変えればワカサギの群れと遭遇できる。でも、寒さもあって動こうとしない。
同じ場所でねばっていれば、いつかアタリが来るかもしれないと移動しない。結果、奇跡など起きるわけもなく、釣れることはない。う~~ん。これぞ人生。
ま、オイラもそういうところあるからわかるけどね。なかなか、フットワークの軽い人間にはなれない……。
ワカサギが釣れなければ、死活問題。だとしたら、新しい穴を次から次へと掘り続けるしかない。
転職のススメ
話はかわるけど、履歴書を見てあまりに職歴が多いと、“この人は大丈夫だろうか?”と雇う側は心配になってしまう。
って、いきなりですいません。最近、やたらと職歴の多い人に会ったもんで……。
オイラはオリコンの編集長時代に履歴書を山ほど見てきた。いや、本当に大量の履歴書。目を通すだけで3日仕事。
でも、責任重大。テキトーに済ますわけにはいかない。しかし、こんな人間が履歴書をチェックしてるとは思ってもみないんだろうなあ。面接するかどうかをオイラが決めてたんだもん。あんまりだ。
そう、で、転職を重ねている人には申し訳ないのだが、正直、職歴を見てごめんなさいしてしまったこともある。さすがに、20代とかで30社以上も会社をコロコロ変えていたら考えてしまう。
長続きしないのかなあ、とか。人間性に問題があるんじゃないか、とか。
もちろん、ちゃんとした理由があったのかもしれないけど。それをキャリアと取るかどうかは履歴書をチェックする人間次第。
じゃあ、転職はいけないことなのか? と言えば、そういうわけでもない。今の仕事、自分に向かないんじゃないかと思いながら、嫌々、働き続けるのなら、スパっと辞めてしまうのも1つの手だ。
我慢して居続けるのは、自分のためにも会社のためにも良くない。
別に同じところにずっといる必用はない。言ってることが矛盾するかもしれないが、常識の範囲内であれば(常識って何だ?)、30代だったら4~5社渡り歩いてもオッケーだ。
確かにもしかしたらもっと自分に合った働き口がある可能性はある(ないかもしれないけどね)。それは動いてみないとわからない。
今いるところがベストなのかどうかは神のみぞ知る。よく“転職のタイミング”なんて言葉を聞くけれども、そんなの偶然でしかない。
NEW LIFE!
個人的な話になるが、今年の1月からオイラは新しい仕事を始めた。ちょっとした縁があって。会社員としては2社目。47歳で転職2回というのは少ないほうかもしれない。ま、やってることは音楽関係、マスコミ関係で、過去の延長だけれども。
あ、そっか。忘れてた! 正確には自分で事務所を立ち上げ、つぶしたことがあるから3回目の社員となるわけだ。
でも、自分の事務所なんて遊んでただけだからなあ。それがいけなかったんだけど。自分は経営者に向かないとハッキリわかった。
就職も結婚もバツ2男。
いろんな人によく聞かれる質問が、“就職と退職”、“結婚と離婚”を経験しているけど、どちらが大変だったのか? というもの。言うよね~~~。傷に塩。ふふふ。
オイラ的には両方ともノリだったので、どちらがどっちというわけでもない。基本的に物事をマジメに考えないようにしているため、ぶっちゃけ、どうだったか覚えていない。
ひっどい人間だ。
でも、3度同じ失敗(?)は繰り返さないつもりだ。2度まではしょうがない。3度目は阿呆だ。つーか、単純にそういったことに疲れた。もう、いいや。
2度あることは3度ある? 恐い、コワい。3度あったら、それ以降は無限だな。
昔、人生のセンパイに言われたことがある。「人間は自分が必用とされ、敬われる場所にいなくてはいけない」と。要するにそうではない場所に行ってはいけないということだ。
この5年くらい、オイラは自分がいるべきではない場所にいたような気がする。だから、精神的にも身体的にも良い状態ではなかった。
心も病めば身体も病む。しんどい日々だった。生活に首をしめられ、どうにもならなかった。よくもまー、脱出できたもんだ。
いや、安心してる場合じゃないな。いつどうなるかなんてわかったもんじゃない。気づけば消費税が5%から8%へと。そんな時代だ。
でも、これだけはハッキリしている。オイラはまわりの人間に助けられた。スゲー、普通のこと言うけど……友達って大事だ(笑)。
今、アナタはどこにいますか?
さて、オイラの周囲には彼女、彼氏がいないという人間が多い。「モテないんですよ~~」と悩みを打ち明けてくる。
そんなん、オイラに相談されても困る。オイラも異性にモテるタイプではない。だけど、2度の離婚を経験している。離婚をしたということは結婚したということだ。
少なくとも人生で2回はモテたということになる。いや、我ながら意外(笑)。
モテるモテないというのをルックスや収入……などのせいにする人が多いけれど、ぶっちゃけ、それは関係ない。
“自分がどこにいるか”。
それこそがすべて。
自分がモテる場所とモテない場所というのがある。モテない場所で必死になってモテようとしても、それはムリな話だ。
簡単なことではあるが、このことに気づかない人間が多い。というか、ほとんどだ。
どんな人間にも自分がモテる場所というのがある。そこにいるか、いないか。それだけの話。それを見極めることさえできれば、どんな人間でも必ずモテる。
ま、それはもちろん簡単な話ではない。その場所がどこか? と聞かれても困る。それがわかれば苦労はしない。
イケメンで金持ちでもモテない場所があり、ブサイクでも貧乏でもモテる場所というのがある。居場所さえ間違えなければハッピー・ライフが待っている(はずだ)。
自分が必要とされ、敬われる場所。
人生とはそれを探す旅だ。なんちゃって。
ということで今回の叫訓は↓
叫訓63
勇気をもってベストな場所探し
大切なのは居場所である!