フリーウェアの『8pagememo』バージョンアップしました
前回紹介した、フリーウェアの『8pagememo』をバージョンアップしました。設定したところに一括メールする機能をつけてみました。ぜひお試しください。
手書きを最小にしたい
さて、『8pagememo』です。毎日1枚印刷しているうちに、いくつか気になるところが出てきました。どうせ毎日1枚印刷するのに、8ページにもわたって8回も日付を手書きで書くのはめんどうに思もえてきたのです。
そもそもキーボードで文章を書くようになって長い時間が経っていますし、手書きでメモをとる習慣がほとんどないのです。ちょっと文字を書くとすぐ指が疲れてしまって、だるくなってしまいます。 手書きで書く文字は最小限にしたいと考えました。
情報ののったリフィルをつくろう
どうせ1枚毎日印刷するなら、もっといろいろ入れてみよう、とも考えました。
インターネットではマッシュアップという言葉があり、さまざまなサイトの情報を統合して利用することが流行しています。天気や新聞、テレビ、夕日、流行語、今日の言葉とあらゆる情報をマッシュアップして使っています。
それを紙に出力して使ってみてもよいのではないか、と考えたわけです。いわば自分版のタブロイド紙、みたいな感覚です。
これまで『8pagememo』では、紙からデジタルというところに注目していましたが、デジタルから紙に出すときにも、工夫しがいはあるんじゃないかと考えたわけです。単にリフィルを印刷するのではなくて、情報をもっているリフィルをつくるわけです。
マッシュアップリフィル
たとえば、1面には予定を書くとします。予定は『Googleカレンダー』から取得します。天気もとってきましょう。
2~3ページ目、4~5ページ目は見開きで使うことにして、タグを半分に減らします。
6ページ目は単体で使うのでたとえば入出金メモに。
7~8ページメモ見開きで使いますが、ここには『Remember The Milk』からToDoをもってきて出力してみることにしました。
昨日撮った写真をワンポイントで入れてみたり、昨日書いた2~3ページ目のメモを、忘れないように縮小して入れ込んだり、今日いく場所の地図を入れたり、やりたい放題です。
普通、紙の手帖では、予定を書き写したり、終わらなかったToDoを明日に持ち越すのが大変めんどうなものですが、ぜんぶデジタルで行っていて、チェックだけを手ですれば、
そういうめんどうな作業の大半をスマートに行うことができます。
見開きで使うとページを決めたことで、タグの数を減らし、デザインもシンプルになりました。
紙に出力したToDoに赤線を引いてチェックするときの気持ちは格別で、ちょっとデジタルでは味わえない感じがします。
『8pagememo』は、レイアウト印刷ソフト(公開準備中)と、デジタル処理ソフト(公開ずみ・フリーウェア)のふたつからなり、それぞれがインターネットつながって回るようにシステム化したわけです。
紙には紙のよいところがあり、デジタルにはデジタルのよいところがある。1日1枚リフィルをつくり、夜にそのリフィルをスキャンしてデジタル化する、というスタイルを提案することで、両方のいいとこどりをしたいと考えました。
つくって感じたのは、リフィル文化はおもしろい、ってことに尽きます。美崎は往年のシステム手帳の専門誌『リフィル通信』の編集者だったので、そのときのスタイルが時空を超えてよみがえってきた感じです。
おもしろくなってきました。