ライフハック・プラクティス ~仕事の生産性を上げる習慣~

プラクティス:15「ふりかえりで明日につなげる」

2008年9月16日

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

行動への近道

ふりかえりは,常に自分を改善していく成長のサイクルをつくりだすことができます。

筆者がおすすめするふりかえりはKPTTという手法です。

KPTTは,Keep,Problem,Try,Todoの頭文字からとったもので,ふりかえりのフレームワーク(枠組み)です。

KPTというのは有名ですが,KPTTは⁠株⁠永和システムマネジメントの天野さんに教えてもらった手法で最後のT(Todo)がポイントです。今までのKPTでは実際の行動につながりにくい場合があったのですが,次につなげるためにはそこからToDoを明確しなければいけないという考えからToDoという枠を切り出してKPTTになっています。

KPTTのフレームワークは次につながる成長のサイクルとして最も適しています。

KPTTでふりかえりをするには,紙とペンだけあればいつでもどこでもできます。チームで行う場合は,ホワイトボードや大きめの模造紙を使うとよいでしょう。

まず紙(ホワイトボード)に縦と横に線を引いて4つの枠を作ります。左上の枠にKeep,左下にProblem,右下にTry,右上にTodoと書きます。これで完成です。

次の手順でそれぞれの枠に書き出していきましょう。チームで行う場合は,付箋を使ってメンバーに書いてもらうと進めやすいでしょう。

ふりかえりについては,オブジェクト倶楽部のプロジェクトファシリテーション 実践編 ふりかえりガイドに詳しく解説されていますので,是非目を通してみてください。

Keep「うまくいったことを定着させる」

うまくいったことはこれからも続けていくべきです。

「どんなことが,どううまくいっているのか?」

を自問自答して書き出してみましょう。

「これをやったことがよかった!」

と気付くことが大事です。

うまくいったことを発見する行動こそが,自分の成長を確かめて次につながるのです。

そして,少しでもうまくいっていると感じれば,やる気にもつながります。モチベーションを高めていくためにもKeepをたくさん出すようにしましょう。

Problem「うまくいかなかったことを洗い出す」

今何が起きているのか認識することを忘れてはいけません。その中には,うまくいかなかったこともあるはずです。

恥ずかしがらずに,何がうまくいってないのかを出すことが大事です。 KeepがあるからProblemもあって当然と考えてみてください。

うまくいかない問題点を出すことには意味があります。問題は表に出せば,解決に向かう習性があるのです。

表に出さないから問題であって,表に出した時点で問題ではなく,解決するべきことに変わっています。

Try「うまくいくためのアイデアを出す」

「うまくいったこと」⁠うまくいかなかったこと」を出すことで,新しい気付きが生まれます。

「もっとこうした方がいいんじゃないか?」
⁠こうやればうまくいくかもしれない」

感じたこと,ひらめいたことをTryとして書き出しましょう。

ここでのポイントは,問題点を潰そうとネガティブに考えこまず,新しいアイデアはないかな?とポジティブに考えることです。

「うまくいくため」のアイデアを出すことは楽しいことです。

「今回は,こんなに新しい改善アイデアを出せたぞ」

とTryをゲームのように楽しんで進めてみましょう。

著者プロフィール

太田憲治(おおたけんじ)

アジャイルスピリッツで仕事を効率よく進めるブログ「eXtreme Gadget」を運営するほか,仕事に役立つWebサービスの開発を行っている。代表的なものに「StartCommand」「D3timer」がある。関西ライフハック研究会のコミュニティも主催している。gihyo.jpで「GTDでお仕事カイゼン!」の連載を執筆。共著として「Life Hacks PRESS Vol.2」もある。

URLhttp://gadget.cre8system.jp/

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