今回はRedPenを利用して文書を継続的に検査する方法について解説します。文書の継続的検査環境では,
本稿では,
文書をGitで管理
最近は文書の管理にGitなどのバージョン管理システムを利用する人が多いのではないかと思います。私もある程度の大きさの文書はすべてGitで管理しています。昔の状態に簡単に戻れるという以外にも,
マージ処理
バージョン管理システムを利用することで,
バージョン群の管理
バージョンごとに少しづつ異なるマニュアルや仕様書には,
継続的インテグレーション
継続的インテグレーションはソフトウェア開発で近年利用されている手法の一つです。Wikipediaでは継続的インテグレーション
継続的インテグレーション,
CI (英: continuous integration) とは, 主にプログラマーのアプリケーション作成時の品質改善や納期の短縮のための習慣のことである。エクストリーム・ プログラミング (XP) のプラクティスの一つで, 狭義にはビルドやテスト, インスペクションなどを継続的に実行していくことを意味する。特に, 1990年代後半以降の開発においては, 継続的インテグレーションをサポートするソフトウェアを使用する傾向が強まってきた。
継続的インテグレーションを実践するツールが多数提案されています。特に有名なCIサーバとしてJenkinsがあります。CIサーバを導入することで,
継続的インテグレーションと文書執筆
ハードの製品のように一度作って終わりという代物ではなく,
日々形が変わり簡単に不具合が混入するという性質は文書の執筆でも同じだと感じています。ベンダが販売している製品のマニュアルは製品が利用されるあいだ,
ソフトウェアと同様に修正が加えられつづける文書が一定の品質を担保するには,
コラム:研究論文の思い出
研究の論文なども長く苦しい推敲が必要です。たとえば私がデータマイニングの研究をしているとき執筆した論文は,
論文は受理されるまでのあいだ,
本連載の第4回ではLaTeXで書かれた文書に対してRedPenを適用してみます。
ちなみに私が先日テキストマイニングシンポジウムで書いた論文はRedPenを使って検査しながら作成しました。後日とある方から論文のフォーマットエラーをご指摘していただき恥ずかしい思いをしましたが,
継続的インテグレーションサービス
CIサーバの導入により多くの利益が得られることが知られていましたが,
しかし近年,
上述のCIサービスはGitHub上に存在するプロジェクトにCI機能を提供します。GitHubはGitシステムを利用したソフトウェアの開発,
Travis
TravisはGitHubで管理されているプロジェクトに対して継続的インテグレーション環境を提供します。Travisを利用する際には,
RedPenプロジェクトでもTravisを利用してテストの自動実行を行っています。以下ちょっと前のバージョンですが,
language: java
jdk:
- openjdk7
.travis.