先日引っ越した新居は、築20年ほど経ったやや古めのマンションなのですが、借りた部屋はフルリフォームされており新築同然の設備になっています。風呂以外。
なぜか風呂だけリフォームされてない。
洗面所から風呂場までにタイムトンネルがあるのかと思ってしまうほど、風呂場だけが20年前に作られたままの姿を残していたりします。
そんな風呂なもんだから、いまどきの風呂と違って鏡が備え付けされておらず、我が家の風呂にはしばらく鏡がない状態が続いていました。
しかし、僕は男の子。
別に頭を洗っているときや身体を洗っているときに自分の顔を見る必要もさしてないし、ヒゲも剃るタイプではないので鏡がないことなど別に気にもとめておりませんでした。
そんなある日、風呂に入ると、シャワーの横に鏡が備え付けてあったのです。
おそらく僕が仕事に行っている間に嫁が設置したんだと思いますが、いざ鏡がついた風呂場に立ってみると、今まで古く感じていた空間が現代的なものに感じられました。
少し嬉しくなって、シャワーを浴びながら鏡を見ようとしたとき、鏡の設置位置が嫁の顔の位置に設置されていることに気づいたのです。
僕と嫁の身長差は20センチ以上あるので、嫁からすればその鏡の位置は顔面をうつすのにベストな位置なのですが、僕からすれば僕の乳首をうつすのにベストな位置でしかなかったのです。
それ以来、僕は風呂に入る度に自分の乳首を見ながら汗を流すようになりました。
「乳首から毛は生えてないか?」「よし!今日も乳首綺麗だぞ!」そんな確認作業の独り言が増えるようになりましたし、人よりも少し乳輪がでかいのではないか、そんなコンプレックスも生まれるようになりました。今ではあまり風呂が好きではなくなりました。
以上、今週の ITコラムでした。