うちの会社は、オモコロというバカメディアを持っているのですが、インターネット界でお馴染みの風物詩エイプリルフールに関しては、普段から妄想や嘘八百をブチまけているサイトなので参加しないようにしてきました。
ですが、震災の影響もあり自粛ムードが漂う中だからこそ、いつもよりもちょっとだけふざけてみようと思い、今年は参加することにしました。
もうすでにこの記事が公開されているころにはエイプリルフールも終わっているので、サイトを見ていただくことはできないかと思いますが、どんな内容だったかというと、オモコロの編集長である僕がデイリーポータルZのウェブマスターの林雄司さんから金をもらって仲間とサイトを売り、オモコロのロゴマークをデイリーポータルZのロゴに変えるというものでした。
同日にスタッフが緊急であげた記事には『皆さんがこの特集をご覧になっている頃には、オモコロは「デイリーポータルZ」としての再出発を果たしていることでしょう…』と始まり、最近挙動が怪しかった僕を尾行して得たスクープ写真(金を受け取る写真や、枕営業でラブホテルに入る写真など)を公開していくというものでした(参考:http://picup.omocoro.jp/?eid=1079))。
そして今書きながら気づいたのですが、オモコロを運営する株式会社バーグハンバーグバーグも今年のエイプリルフールは参加する予定でして、もうすでに公開された後だとは思いますが、その内容は「倒産しました」というものでした。
よくよく考えると、自分の欲のためにデイリーポータルZに5年半も続けたオモコロを仲間と一緒に売り払い、その運営会社は資金繰り悪化のために倒産するというネタは、とても素直に育ったおばあちゃん子の方などは信じてしまわれるのではないか、と。
そして、弊社が倒産したという噂の風が現在の取引先などを駆け抜けることで、「もう倒産した会社に仕事は振れない」という結論に至り、本当は存在するのに全然仕事が入ってこなくなって本当に倒産するという、嘘から出た真実状態に陥るのではないか、と。
そんな不安に駆られてきたものですから、これはまずい、これはいよいよだぞ、と。
取り急ぎ、デイリーポータルZに、仲間とサイトを売り払う準備だけはしておくことにします。