友人の結婚式で久しぶりに地元京都に帰省することになり、予算大幅オーバーで自宅のリフォームを行い、老後計画を「90歳まで病気もせずに働けば楽勝モード」に突入した楽観バカ実家にも寄ることにしたのですが、新幹線で京都に着いた後は別件の用事があったため父親に「帰りは夜中になるので鍵の場所を教えてください」とメールすると「鍵はポストの中に入れておきます」とのお返事をいただきました。
用事を済ませて、少しドキドキしながら徒歩で帰宅。
上京前の面影がまったくなくなった綺麗な自宅を前にすると、予算はオーバーしていたけど明るい老後生活が楽しめるのならそれで良いかと、退職金が入って浮かれて大金を使った両親に苛立ちを覚えていた自分を恥じながら、そして見たこともない新車が停まっている車庫を見て見ぬふりをしながら、さて鍵をあけて中はどんな風になったか見てみようとポストに手をつっこんだら、ポストにしっかりとしたロックが掛かっておりました。
僕のわくわくは血の気と一緒に一気に引き、自分の置かれた状況に軽度のパニックを起こしながらありもしないもう1つのポストを探したり、手を小さくすぼめてポストの口に手をつっこんで子供のころに戻りたいと思ったり、このままでは凍死するので少しでも温かいパンツの中に手をつっこんだりしていると、実家のバカ犬が僕のことを泥棒と間違えて吠えまくりはじめたので近所のローソンに逃げました。リフォーム反対。