シモダテツヤのIT四コマふんわり劇場

第98回31歳で女子高生に

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最近、PS VITAで『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』というゲームが発売されたので変な臭いを放つ両の指をグリグリと動かしながら就寝前にプレイしているのですが、このゲーム、主人公が高校生で、部活に恋にと高校生活をエンジョイしながら時々テレビの中の別世界に入り込んで凄いクチビルのお化けと戦ったりするというストーリーでして、下手すると現実よりもゲームの中のほうが充実した青春生活を送れるため、ハマると現実世界でも深夜にテレビの中に入るために画面に頭突きを繰り返す31歳が誕生してしまいかねない、そんな恐ろしい魅力を持ったゲームなんです。

で、先日も31歳お肌の曲がり角という現実から目を背けて、ゲーム内でピチピチお肌の銀髪高校生として存在する自分になるためピコピコやっていると、クラスメイトの一人の勝気な女子高生が僕のお仲間になってくれたのですよ。みどり色のジャージを着て、元気いっぱいで、スカートも短くて、非常に可愛らしいんですが、妹と同じ名前なのでなんか複雑な気分のキャラクターがお仲間になってくれたのですよ。こりゃあ戦闘の時に大活躍してもらわねばならないな、そう思いましたのでゲーム内の商店街で高校生に武器を売ってくれる違法な武器屋に足を運んでその女の子の武器を選んでいたのですが、この人、攻撃がキックなので「革靴」とか「厚底ブーツ」とかそんな感じの靴が武器らしいのです。

うーん、自分ならどんな靴で蹴られたら悲しいかなぁ、なんて思いながら思案していると、メニューの中に「ルーズソックス」の文字を見つけまして。今の時代、ルーズソックスなんて履いている女子高生がいるのか僕にはちょっとわからなかったのですが、そこそこ攻撃力も高いしと思い購入。そして購入した後に「僕は31歳にもなって自分の妹と同じ名前の女子高生にルーズソックスを買い与えたんだな」と気づき、そんな風に純粋にゲームを楽しめなくなった自分を恥じ、この気づきは誰に話しても得もしないし言われたほうも「へー」程度だろうから墓場まで持って行こうと誓ったわけなんですけど、このコラムでとくに書くことがなかったのでさっそく書いてます。これでお金もらってます。

編集部注:
100回前に打ち切りにするか。

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