スタート!Windows Phone 7

第4回ソーシャルネットワークとWindows Phone 7(1)

今回は、Windows Phone 7の最も特徴的な部分の、OSに統合されたソーシャル機能をご紹介します。

従来とは異なる接点と視点のスマートフォン

毎日使っている電話は、相手との距離を意識することなく接点が持てる(コミュニケーションがとれる)道具として発明されて、これまで発展して来ました。スマートフォンは、それにWeb閲覧の機能やメール送受信機能、SNSへのアクセス機能など、新しい価値を付加しています。現在は、多くの人が電話機能よりも、この付加価値の方が利用頻度は高いはずで、これらを使って情報や写真を共有したり、同じ趣味を持つ仲間が集まって意見を交換するなど、電話とはまた違ったコミュニケーションをとれっているはずです。

Windows Phone 7のソーシャル機能は、多様化したコミュニケーションの手段を分け隔てなく扱うことができるのと、それを手段としてではなく、その人に対する糸口として考えて設計・開発がされています。

たとえば、すでに連絡先に登録している人に、Facebookのアカウントを追加すると、それを糸口に連絡先の画面から連絡ができるのはもちろんのこと、近況の確認やウォールへ投稿などが可能になります。また、過去のやりとりも参照できます。

先行するiPhoneでもFacebookは使えますが、その考え方が異なります。

iPhoneの場合は、人ではなくサービス単位での切り口になるので、専用アプリをインストール後、サービスにログインをして、メニューを辿っていくことで、友達に連絡がとれたり近況が確認できます。これまで、こうした使い方が当たり前でしたが、Windows Phone 7を使ってしまうと、酷く面倒な方法に感じます。

Windows Phone 7は、これまでと違う考え方なら、使い心地もこれまでと違うのか?といえば、そんなことはありません。先で説明したように、FacebookやTwitterを糸口にして、その人とのつながりを辿ることもできますが、管理の仕方は従来の電話番号と同じような取り扱いなので、Windows Phone 7のソーシャル機能を使わなければ、これまでとなんら代わりのない使い方ができるように設計されています。

現在は、多種多様な手段で人と接点が持つことができます。

Windows Phone 7のソーシャル機能は、そうした接点を手段ではなく、人の視点で取りまとめられています。コミュニケーションは人が相手なので、Windows Phone 7は、当たり前の方法で接点が管理できるようになった、スマートフォンと言えます。

2つの視点、MeとPeople

前振りが長くなりました。

Windows Phone 7で取り扱えるソーシャルメディアは、Windows Live、Twitter、Facebook、LinkedInになります。

Windows Phone 7は、こうしたソーシャルメディアを、自分側の視点から見た「Me」と、友達の視点から見た「People」の2つの機能が用意されています。

筆者のアイコンが表示されているのがMeタイル。その横がPeopleになる
筆者のアイコンが表示されているのがMeタイル。その横がPeopleになる

「Me」は、直近の投稿や自分の投稿に対するコメントやいいね!等のイベントが表示されます。⁠People」には、友達の投稿が時間順に新着情報として表示されるのと、つながっている友達が連絡先のように五十音順で表示されます。

まずは、ソーシャルメディアを自分側の視点から見た「Me」からご紹介します。

この「Me」は、Facebookにプロフィール画像を設定していれば、ホーム画面の「Me」タイルには、その画像が表示されます。ちょっとしたことですが、これまでのマイクロソフトでは考えられない気の効きようです。

「Me」には、プロファイル、通知、新着情報の表示があります。

プロファイルには、先で説明したプロフィール画像と共に直近の投稿が表示されます。その下には、⁠メッセージの投稿」⁠チェックイン」⁠チャットの状態を設定」のコマンドが並びます。

「メッセージの投稿」は、アカウントを登録しているSNSに対して、メッセージの投稿が行えます。複数のSNSを登録していれば、まとめて投稿することもできますし、いづれかだけを選択して投稿することもできます。⁠チェックイン」もメッセージの投稿と同じで、複数のSNSを登録していれば、それに対してチェックインを行います。⁠チャットの状態」は、先の二つとは違い、インスタントメッセージのステータスを変更します。複数サービスのチャットステータスを変更できると期待したのですが、筆者が確認した限りでは、Windows Live メッセンジャーのステータスしか変更できませんでした。

通知は、投稿にコメントが付いた場合やいいねが付けられた記録が一覧表示されます。

新着情報は、投稿したメッセージやチェックインの履歴が一覧で確認できます。

メッセージやチェックインに、コメントやいいね!が付けば、一覧の右側の吹き出しアイコンにその件数が表示されます。コメントの内容は、投稿をタップするとソーシャルメディアごとで確認でき、返事を同じ画面から返すこともできます。

Meのプロファイルを表示している様子。通知と新着情報は、左右のフリックで切り替わる
Meのプロファイルを表示している様子。通知と新着情報は、左右のフリックで切り替わる

次回もご紹介します

今回は、ソーシャルメディアを自分の視点から見た「Me」だけのご紹介になりましたが、次回は「People」にも触れます。

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