Googleケータイ、世に現る

第6回Androidを彩るソフト達(その2)

今回は第4回に引き続き、各種Androidソフトウェアを紹介します。

G1がアップデート!

Cupcakeがデリバリーされるのは、何時になるのか?とソワソワして待っていると、G1の新ファームウェアがリリースされました。新ファームウェアのバージョンは1.1で、心待ちにしているCupcakeではありませんが、いくつか新しい機能が実装されているので、ご紹介します。

  1. Android Marketの一覧表示で、バージョンしてるアプリがわかるようになった
  2. GMailの名称が、Google Mailになり、同期するメールを何日分と指定できるようになった
  3. Browserで、画像やファイルへのリンクをタップ&ホールドすると、保存メニューが表示されるようになった
  4. 検索ウィジェットがGoogle Voice Searchに対応した
  5. MapsがGoogle Latitudeに対応した
  6. “Settings⁠⁠About Phone⁠⁠System updates⁠が追加された
  7. “Settings⁠⁠Local & Text⁠⁠Select locale⁠が追加された
  8. アプリが異常終了した時に、自動的でリスタートするようになった

最初の3件は、便利になったことが実感できますが、Google Voice Searchは英語のみ、Google Latitudeは使っているユーザがたくさんいないので、メリットを感じません。6は、いまのところ活躍する機会がなく、7は選択肢がEnglishだけです。最後の自動リスタートは、アプリ開発者にとっては、少しだけ嬉しい機能と言ったところです。

新バージョンのファームウェアを適用した後。Firmware versionが1.1と表示される。
新バージョンのファームウェアを適用した後。Firmware versionが1.1と表示される。
Google Voice Search。検索ウィジェットに、マイクボタンが追加されている。
Google Voice Search。検索ウィジェットに、マイクボタンが追加されている。
Google Voice Searchで検索したところ。検索結果は、ブラウザに表示される。
Google Voice Searchで検索したところ。検索結果は、ブラウザに表示される。

コミュニケーターとしてのG1はいかに?

スマートフォンで利用されるアプリの両巨頭は、Webブラウザとインスタントメッセンジャーやメールソフトなど、コミュニケーション系のアプリではないでしょうか? Webブラウザは、OperaとBrowserを数回に分けてご紹介したので、インスタントメッセンジャーやメールソフトなどを数回に分けてご紹介して、コミュニケーターとして能力に分けて迫ります。

G1には、インスタントメッセンジャーの「IM⁠⁠、SMSクライアントの「Message⁠⁠、電子メールクライアントの「Email⁠⁠、GMailクライアントの「Google Mail」が標準アプリとして添付されており、コミュニケーターとしては、十分な素性を持っています。Messageは、センターを経由してメッセージの送受信を行うので、動作する様子をご紹介できませんが、Android端末が日本で発売されたときには、ご紹介します。

本題に入る前に、一つお断りを。

G1では、限定的な方法でしか日本語入力が行えないため、文字がメインのコミュニケーションでは、少々骨の折れると感じる方もいるかもしれませんが、私は、慣れれば許容できる範囲ではないかと考えています。

IM

それでは、インスタントメッセンジャーのIMからご紹介します。

G1のIM

IMは、AMI、Google Talk、Windows Live Messenger、Yahoo! Messengerが統合されたアプリで、なかなか力強い仕上がりです。AMI, Windows Live Messenger, Yahoo! Messngerは、アカウントの設定が必要ですが、Google Talkは、導入時に設定したGoogleアカウントを利用するので、すぐに使い始めることができます。Google Mailもそうですが、面倒な手続きなく、白物家電感覚で使い始められる導入の上手さは、他のスマートフォンも見習うべき部分です。

インスタントメッセンジャーを仲間とのコミュニケーション以外に、ビジネスでもIMを活用しているユーザーも多いのではないでしょうか。私は正にそれで、記録に残したいやり取り以外はIMを使うことが多く、外出中も社内のエンジニアと連絡は、ケータイでの通話ではなくインスタントメッセンジャーを使うほど、依存度の高いアプリです。

IMのサービス選択画面。この後、チャットウインドウが表示される。
IMのサービス選択画面。この後、チャットウインドウが表示される。
IMは、いくつかの絵文字をサポートする。スマイリーなどはAndroidのマスコットで表示される。
IMは、いくつかの絵文字をサポートする。スマイリーなどはAndroidのマスコットで表示される。

自分の使い方に当てはめて考えてみる

では、私の利用方法に当てはめて、IMが良き相棒となるのか考えてみます。

外出先で、IMを使う場合、必要な時にアプリを起動するケースもありますが、大方の場合は、何時でもメッセージを受信できる状態でいたいので、アプリを起動しっぱなしにすることになります。その間、他のアプリも使用するので、IMがバッググラウンドに回りますが、サインアウトすることなく、サインインの状態を保ちます。この状態で、メッセージを受信すると、効果音を付けて通知エリアにメッセージ受信を表示するので、メッセージを受け取ったことをすぐさま知ることができ、リアルタイムに近い密なコミュニケーションを取ることができます。

外出先では、しばらく使わないこともあります。

すると、G1の画面がブラックアウトして、パワーセーブモードに移行します。このモードになると、IMは、ステータスをアイドルに変更します。この状態でも、若干のタイムラグがあるものの、メッセージを受信することはでき、メッセージが到着すれば、オンラインの時と同じように通知してくれます。

パワーセーブモードから復帰すると、ステータスは、オンラインとなり通常のやり取りが行えます。

IMが前面にないときにメッセージを受信すると、画面上部の通知エリアに内容が表示される。
IMが前面にないときにメッセージを受信すると、画面上部の通知エリアに内容が表示される。

良き相棒になりそうだが…

私にとっては、良き相棒となりそうなIMですが、愛すべき要素が少ないのが残念です。

IMは、他のソフトの登場を見込んで、薄味の演出しか行わなかったのかもしれませんが、スマートフォンとは言え、最近は、エモーショナルな演出がなされたソフトも多く存在します。毎日身に付けて持ち歩くスマートフォンだからこそ、何か一つ愛すべき要素、チャームポイントを持たせるべきではないでしょうか。

IMのチャット画面。実用的だが薄味な感じ。
IMのチャット画面。実用的だが薄味な感じ。

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