Googleケータイ、世に現る

第9回Androidを彩るソフト達(その4)

前々回に引き続き、Androidを彩るソフトを紹介します。

Android生活に彩りを添える

この連載でアプリをご紹介する場合、どんな風に使えるアプリなのを知って頂くために、私の使い方と照らし合わせてご紹介して来ましたが、今回は、普段Androidを使って行くなかで、ちょっと便利に使えるアプリやサイト「Android生活に彩りを添える」をご紹介します。

鼻息の荒いHTC

本題に入る前に、気になるニュースをひとつ取り上げます。

Touch DiamondやTouch Proなど、エモーショナルな端末をリリースして、一躍スマートフォン界のスターに躍り出た感があるHTCですが、AndroidケータイはG1のみで、寂しい思いをしていたのですが、G2と呼ばれるG1からキーボードを取り除いた端末が追加されます。この端末に続き、2009年中には、2機種以上のAndroidケータイを発売する意向であることが、HTCのCEOの口から明らかになりました。

スマートフォンは、HTC抜きでは語ることができないくらいの状況で、日本のキャリアにもスマートフォンを供給しているので、これだけバリエーションが増えるのであれば、そろそろ日本でもAndroidケータイが登場するのか?と思わせるニュースです。

BluetoothとG1の関係

これまでPCからの接続は、利用料が青天井だったNTTドコモのパケ・ホーダイ ダブルが、2009年4月1日から上限1万3,650円の定額となりました。このニュースを知って、NTTドコモのSIMとG1を使えば、Bluetooth接続のダイアルアップモデムが構築できるかも!と目論見、一度も活躍しなかったBluetoothをオンにし、ThinkPad X200sとペアリングを実行。そう、この時に始めて知ったのですが、G1がサポートするプロファイルは、なんとHSP(ヘッドセットプロファイル)のみ、目論見どおりとはならず、早々に諦めることとなりました。

G1でサポートされているプロファイルはヘッドセットだけ。残念です。
G1でサポートされているプロファイルはヘッドセットだけ。残念です。

今回は、活躍の機会がなかったBluetoothですが、オン/オフはToggle Settingsというアプリで簡単に行えるので、Bluetoothモデムが実現できれば、ワイヤレスで手軽に使えるモデムが構築できるので残念です。こうなれば、期待はバージョンアップということになりますが、次期アップデートのCupcakeでも、Bluetoothのプロファイルが増える情報はないので、G1をBluetoothモデムとして使うのは、当分お預けということになります。

Toggle Settingsを使えば、メニューを辿ることなくBluetoothのオン/オフが行える。
Toggle Settingsを使えば、メニューを辿ることなくBluetoothのオン/オフが行える。

Toggle Settingsは、名前が示すように、設定画面のメニューを辿らなくても、BluetoothやWi-Fi、GPS、Airplane modeがトグルでオン/オフできるのでG1には必須のアプリです。よりシンプルな、起動するだけでオン/オフできる、ToggleWifiやToggleBle、Toogle GPSが存在するので、使い方にあわせて選択するのが良いかと思います。

PCからAndroid Marketにアクセスする

前回Android Marketが着実に進化していることをご紹介しましたが、いまだPCからアクセスできず、G1のMarketアプリを使う必要があります。

Googleが運用しているAndroid公式サイトからは、Android Marketに登録されているアプリの情報を得られますが、各カテゴリのトップ10アプリしか見ることしかできず、ダウンロードもできません。このサイトで、気になるアプリを見つけた場合は、G1のMarketアプリを使ってダウンロードする使い方で、少々面倒な使い方を強いられます。これ、完全ではないにしろ改善策があります。

Cyrketを使えば、PCのWebブラウザでAndroid Market登録されているアプリを見ることができます。Cyrketは、Android Marketに登録された情報の元にサイトが構築されており、アプリの情報は、ほぼリアルタイムで更新されています。アプリの情報以外にも、ユーザ評価も掲載されています。

Cyrketのサイト。PCからアプリが探せるのは有り難い。
Cyrketのサイト。PCからアプリが探せるのは有り難い。

Cyrketでは、Android公式サイトでは面倒だった、アプリのブラウズからダウンロードまでの流れがスマートになるように解決方法が提示されています。どのような方法かと言えば、アプリ1つ1つに、Android MarketへアクセスできるQRコードが付けられており、これを読み取れば、Android Marketへ簡単にアクセスできるようになっています。

QRコードの読み取りは、Android用アプリ「Barcode Scanner」を使います。

Barcode Scannerで、QRコードを読み取ったところ。Open browserでAndroid Marketにアクセスできる。
Barcode Scannerで、QRコードを読み取ったところ。Open browserでAndroid Marketにアクセスできる。

iPhone+iTunesのコンビのように、G1にもPC側でアプリのダウンロード・インストールができるアプリが登場することを期待しますが、それまでは、CyrketとBarcode Scannerの組み合わせで使えば、G1の小さな画面では無く、PCの広い画面で、気になるアプリに目星を付けて、簡単にG1でアプリがダウンロードできます。

使えそうなCyrketですが、検索機能が弱くアプリのタイトルしかその対象にしかなっていないのが残念です。アプリの説明文まで検索の対象となれば、文句なしなのですが、これからに期待です。

Android Marketに関しては、この連載でも再三取り上げていますが、エコシステムの中心的な存在なのは間違いないので、先行するiTunes+iPhoneの良い所を吸収して、進化してくれることを期待したいと思います。

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