Googleケータイ、世に現る

第18回SmartQ5とAndroid Market最新動向

今回は、日本2機目となる「SmartQ5」の紹介と、Android関連の最新動向についてお届けします。

新顔が登場です!

話題にはなるものの、なかなかデバイスが登場しないAndroidですが、日本では2機目となるAndroid端末SmartQ5が前触れもなく登場しました。

MID SmartQ5。初回ロットは即日完売とのこと。19,800円の価格は魅力的。
MID SmartQ5。初回ロットは即日完売とのこと。19,800円の価格は魅力的。

この新顔は、株式会社コヴィア・ネットワークスから発売され、価格は19,800円(税込⁠⁠、9月1日より予約が開始され、9月30日からの出荷を開始です。

スペックを簡単に紹介すると、4.3型ワイドディスプレイ(800×480⁠⁠、CPUにはARM11アーキテクチャのSamsung S3C6410 667MHz、SDカード(SDHC)スロット、IEEE 802.11b/g無線LAN、Bluetooth 2.0+EDR、USBなどを搭載しています。本体のサイズは、120×14×74mm(幅×奥行き×高さ⁠⁠、重さは約160gとなっています。

SmartQ5は、MID(Mobile Internet Device)と称されるデバイスで、電話機の機能は備えておらず、インターネットへ接続することが主な用途となるデバイスです。Android OSは、MID以外にも、ネットブック上で動作する様子がデモが公開されるなど、多彩なデバイス上で動作することが知られていますが、ケータイ以外にAndroid OSが搭載されて、我々の掌に収まるのは、このSmartQ5がはじめてかもしれません。

さて、利用シーンを考えるとMIDの名前が示すとおり、PCとケータイの中間に位置して、インターネット端末として利用がメインなるだろうと想像できますが、私の場合は、ノートPCをメインに利用しておりインターネットへのアクセスは、これで間に合っているので、使い道のイメージが湧かず、SmartQ5は中途半端なデバイスに見えます。

SmartQ5のようなデバイスは、立ち位置の難しいデバイスと言うか、上手くハマる人には使いでのあるデバイスで、ハマらない人には中途半端なデバイスで、白黒が付きやすいのではないでしょうか。

ただ、もう一工夫すれば、面白いデバイスになるのではないかと考えます。

SmartQ5のように、日々持ち歩くことがなく、PCとケータイの間を補完する為に使われるだろうデバイスは、単体で価値を高めていくのではなく、たとえば、PCとケータイの間に割って入って、ケータイから自身を通してPCへデータが流れる、又はその逆が必要になるようなサービスや使い方を提案できれば、利用価値が高まるように思います。また、外出先ではスマートフォン、自宅のリビングでは、SmartQ5という使い方も考えられます。この時は、デバイス間で意識することなくデータ同期が行われているが必須になるはずです。

こうした作り込みを行うと、19,800円という価格でリリースするのは難しいのかもしれませんが、次の展開があるのであれば、使い方の提案も同時にして頂けると、マニアのオモチャに留まらない、広く浸透していくデバイスとなるのではないでしょうか。

Android Marketがアップデート!

私の場合は、随分焦らされました。何のことかと言えば、ようやくAndroid Marketがアップデートされるようで、主なアップデート内容は、

  • アプリのスクリーンショットが掲載可能になった。
  • 販促用のグラフィックが掲載可能になった。
  • 販促用のテキストが掲載可能になった。

となっています。

Android Developers Blogに Some News from Android Marketのタイトルで、エントリが存在しており、新しくなったAndroid Marketを操作する様子のビデオを観ることができます。

Android Developers Blogで、新しいAndroid Marketを操作する様子のビデオを観ることができる。
Android Developers Blogで、新しいAndroid Marketを操作する様子のビデオを観ることができる。

もう少し詳しく見ていきます。 まず「アプリのスクリーンショットが掲載可能になった」は、320×480のPNG又はJPEGを最大2枚まで掲載できます。これまでアプリのスクリーンショットを掲載できなかったので、開発者は、文字のみでアプリの魅力を伝える必要があり、ユーザーは、それを読みな想像力を膨らませて、アプリをダウンロードしていたので、これは嬉しい改良です。 次に「販促用のグラフィックが掲載可能になった」は、販促用として特徴的なグラフィック(180×120のPNG又はJPEG)が掲載できるようになりました。先で紹介したブログのビデオを観ると、このグラフィックは、Android Marketのカテゴリのトップに掲載されるようです。おそらく、人気のアプリやお勧めのアプリが表示されるのだと思います。 最後に「販促用のテキストが掲載可能になった」は、80文字以内でテキストを掲載できます。このテキストは、先の販促用グラフィックと一緒に表示されるものですが、Android Marketは、アプリの説明が最大325文字と限られるので、これを補足する形で使えるはずです。 こうしてみると、開発者、ユーザの両者にメリットのアップデートとなりそうです。

現在のAndroid Market。先行するAppStoreと比較するとシンプルすぎるほどの造り。
現在のAndroid Market。先行するAppStoreと比較するとシンプルすぎるほどの造り。

今までAppStoreの芝が随分青々しているように見えましたが、これで、少しは収まりそうな感じです。最後になりましたが、ブログのエントリには、Android 1.6のタグが付けられています。Android 1.6 で、新しいAndroid Marketが利用できるのであれば、そのリリースが楽しみです。

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