Googleケータイ、世に現る

第20回発売から4ヵ月が経過しました

今回は、発売から4ヵ月が経過したHT-03Aの近況と、今後の展望について紹介します。

HT-03A、発売から4ヵ月

早いものでHT-03Aが発売されてか4ヵ月が経過しようとしています。季節が変わるくらい時間が過ぎたので、ユーザの皆さんは、Androidへの理解が深まり、HT-03Aを活用されているのではないかと思います。

年末には、Android 1.6が搭載された端末の登場が予想されていますし、T-MobileのG1は、Android 1.6へのアップデートの配布が始まっています。

私の掌にあるHT-03Aは、Android 1.6へのアップデートのアナウンスは、いまだありませんが、エコシステムの中核「Android Market」が改良されているので、アップデートは提供されるのではないかと予想しています。となれば、HT-03Aのアップデートや新端末が登場、また、Android Marketのアップデートと年末に向けてAndroid周辺は、話題に事欠くなく賑やかになることが予想できます。 さて、冒頭で触れたように、発売から時間が経過して、一息ついた感があるので、今回は、現在の利用状況をご紹介します。私は、HT-03AとiPhoneの2台体制で持ち歩いて使っているので、iPhoneと比較と比較しながら、どう使い分けているかも一緒にご紹介します。

電話としては不満

のっけからですが、HT-03Aの電話機能はほとんど使っておらず、iPhoneをメインの電話として使っています。

購入当初は、電話として使うことを検討したのですが、iPhoneのそれと比較すると、HT-03Aの電話帳アプリには、50音のインデックスの表示がなかったり、留守電話がオペレータに電話をかけて内容を聞く方法であったりと、ソフト周りの仕上がりに不満を持っています。いずれも大きな不満ではないのですが、iPhoneの電話機能を知ると、HT-03Aの電話機能は陳腐な印象が残ります。

図1 細かな部分だが、電話帳アプリに50音のインデックスが無いのは不満。
図1 細かな部分だが、電話帳アプリに50音のインデックスが無いのは不満。

Android OSは、1.1から1.5、そして1.6と着実に進化をしていますが、汎用OSとして側面を強めているようにも思えます。電話機能の拡充は、Googleのスタンスからすれば、ハードベンダーとオペレターの役割かもしれませんが、こうした部分も、もう一歩踏み込んで頂けると総合な魅力を高めるのに貢献するのはないでしょうか。

スマートフォンとしては満足

スマートフォンのフォンではない部分(笑)は、満足していて、これなしでは考えられないほど大活躍しています。

私の主な用途は、メール、Twitter、Google Readerです。簡単に、使っているアプリをご紹介すると、メールは、Gmailがメインなので、プリインストールされている「Gmail」を使っています。Twitterクライアントは「Twidroid」で、使い勝手も機能も申し分のない仕上がりです。Google Readerは、稚作の「NetaShare」です。NetaShareは、まだまだ進化段階と考えており、お使い頂ける皆さんの意見をお聞かせ頂きながら、進化させて行ければと考えています。TwidroidとNetaShare は、AndroidMarketからダウンロードできるので、興味のある方はお試し下さい。

図2 稚作のGoogleリーダークライアントのNetaShare。ご意見お聞かせください!
図2 稚作のGoogleリーダークライアントのNetaShare。ご意見お聞かせください!

なぜGoogleケータイを使うのか?

ご紹介したように、電話機能以外はHT-03Aをメインに使っていますが、その主な理由を以下にまとめました。

コンパクトな本体サイズ

使い始めた頃は、小ささゆえに日本語入力にストレスを感じていましたが「OpenWnn フリック入力対応版」の登場で、文字入力時の誤打は少なくなりストレスは解消されました。今となっては、掌やワイシャツの胸ポケットに難なく収まる本体サイズが心地よく感じられる程です。

アプリの切り替え動作

Windowsを使っていると意識しませんが、iPhoneではアプリを切り替えると、切り替え前のアプリは終了します。コレ、場合によっては終了を躊躇することがあり、ストレスに感じていたのですが、Android OSは、アプリを切り替えても終了しない(少し語弊はありますが…)ので、躊躇なく使えるのはお気に入りです。

信頼できる通信インフラ

先日、鈴鹿サーキットで開催されたF1日本GPへ出掛けたときに、HT-03AとiPhoneを持って行ったのですが、iPhoneは、サーキットに近づくにつれ、通信中のカーソルがクルクルと回り続ける時間が長くなり、GMailやTwitterなど、データ通信を行うアプリは、ほとんど使えない状態だったのですが、HT-03Aは、平常時より少し遅くなったと感じる程度で、支障なく使えました。大勢が一斉に通信しているので、遅くなるのは理解できますが、使えないのは意味がないので、通信インフラの重要性を再認識させられた出来事でした。

意識しなくて良い存在になって欲しい

スマートフォンのような生活に密着したデバイスは、時計のように存在を意識することなく、使えるのが重要だと考えています。 先の三点の理由は、こうした視点でスマートフォンを見て、そのものの存在を主張しない方を良しとして、HT-03Aに分があると評価しています。しかし、まだまだドングリの背比べで、HT-03AであれiPhoneであれ、機械の存在を意識して使う必要があると感じています。愛すべきポイントが多いはiPhoneなんですが、HT-03Aの方が少しだけ、道具として秀でているように感じて、日々使い続けています。

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