Googleケータイ、世に現る

第28回Androidを彩るソフト達(その7)

今回は「Seesmic」をご紹介します。ご紹介するアプリが、Twitterクライアントばかりで申し訳ないのですが、非常に丁寧に作り込まれている上に、無料で配布されているという何とも嬉しいアプリです。

Seesmicとは

すでに「使っている」という方も居るかもしれませんが、最近、Twitterのつぶやきを見せる(魅せる)ことに重点を置いたクライアント「Seesmic Look」をリリースして、少し話題になったので、名前程度はご存じの方も多いと思います。 Seesmic Lookは、何と言っても透明感のある画面デザインが特徴です。タイムラインは、つぶやきが吹き出しで表示され、最近の程大きく、浮き出たように表示されます。これだけではなく、表示モードをPlaybackにすると、画面に滴が落ちるようなエフェクトで、つぶやきを表示します。

図1 Seesmic Lookの画面。透明感のある美しい画面が特徴。観る事に重点が置かれている。今後のトレンドになるか?
図1 Seesmic Lookの画面。透明感のある美しい画面が特徴。観る事に重点が置かれている。今後のトレンドになるか?

このように、魅せる点では凝った作りで、ぼんやりと眺めているだけでも楽しめるソフトで、他のTwitterクライアントと一線を画す作りです。

話が逸れてしまいました。

Android版は、ベーシックな作りになっていますが、やりたいことに対して、多くの操作方法を覚える必要がなく、一度、一般的な操作を覚えれば、それの応用で操作でき、使いこなせる作りになっているので、他のTwitterクライアントからもストレスなく乗り替えることができます。

標準でマルチアカウントに対応!

Seesmicは、マルチアカウントに対応してなかったのですが、最近リリースされたバージョンで、マルチアカウントに対応しています。筆者は、マルチアカウントに対応しないのが唯一の不満で、Twidroid PROを使っていたのですが、もうその必要もなくなります。

複数のアカウントは、以下のようにリスト表示されます。

図2 アカウント一覧画面。
図2 アカウント一覧画面。

右側の緑の丸が表示されるアカウントは、起動直後にタイムラインが表示されるアカウントになります。お馴染みのTwidroidやデスクトップ版のSeesmicでは、複数のアカウントを設定すると、各アカウントのつぶやきが同じタイムライン上に表示されますが、Android版のSeesmicでは、アカウント毎にタイムラインを表示します。

使いやすいタイムライン

タイムラインは、シンプルなリスト表示となっています。

図3 タイムライン画面。上部のタブで、自分宛の返信、メッセージ、プロファイルを表示できる。
図3 タイムライン画面。上部のタブで、自分宛の返信、メッセージ、プロファイルを表示できる。

タイムラインの先頭には[Refresh]があり、タップするとタイムラインを最新に更新します。また、リストに最後に行くと、続きが自動的にロードされるので、タイムラインの消化に集中できる作りになっています。

タイムラインのつぶやきをタップすると、全画面でつぶやきが表示され、この画面から、リプライやリツイート、ダイレクトメールができます。たとえば、返事を書く場合は[Public Reply]をタップするような要領です。

ここまで、画面に提示されたオブジェクトやコマンドをタップして、操作できるようにデザインされており、Androidに慣れたユーザだけではなく、不慣れなユーザでも、予習することなくすぐ使えます。

不満のないリスト機能

以前ご紹介したTwidroidで不満だったのがリスト機能です。

Twidroidは、機能として実装しているものの、リスト一覧等、他とは違う実装が行われており、後付け感が強く、そのための操作を覚える必要があるのでストレスを感じていました。

Seesmicでは、メニューから[Lists]を選択すると、アカウント一覧に似たリスト一覧画面が表示されます。画面上部の[You follow][Following you]で、自分のリストとフォロワーのリストを切り替えることができます。

図4 リスト一覧画面。アカウント一覧画面と同じ操作で使える。
図4 リスト一覧画面。アカウント一覧画面と同じ操作で使える。

リスト名をタップすると、タイムラインと同様に、つぶやきがリストで表示されます。これ以降は、タイムラインと同じ操作です。ここでも、これまでの操作が使えるか、少しの応用で使えるようになっており、アプリのデザインが非常に練られてることが分かります。

使い易い検索機能

多くのクライアントが対応して、あたりまえの物になっていますが、Seesmicも検索機能を備えています。この検索機能もシンプルで、分かり易い作りです。

図5 検索画面。
図5 検索画面。

画面上部のボックスに、検索ワードを入力して、検索ボタンをタップすれば、検索を開始します。検索結果は、タイムラインと同じ表示方法と操作で、使うことができます。

検索画面の[Trending Topic]は、TwitterのTrending Worldwideです。

これ、ローカルのトレンドワードが知れる面白い機能なんですが、日本は対象外なのでTwitterには早々の対応を望みます。

お勧めのTwitterクライアント

Android向けには、多くのTwitterクライアントがリリースされていますが、Seesmicは、よく練られたユーザインタフェースが特徴で、少しの時間で、すぐに使いこなせるようになります。機能的にも、マルチアカウントに対応したことで不満がなくなりました。このアプリが、フリーでリリースされているのが不思議なくらいです。

これまで「お勧めのTwitterクライアントは?」聞かれれば、Twidroidと答えていましたが、これからは、躊躇なくSeesmicと返事をするほど、お勧めのクライアントです。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧