Googleケータイ、世に現る

第42回この凝縮感は堪らない「Xperia X10 mini pro」(その2)

ストラップと保護フィルム

筆者の場合、Xperia X10 mini proを最強の自慢グッズ(笑)として活用しているのですが、まずは、日々持ち持ち歩いた感想をお伝えします。

筆者が購入したパールホワイトのXperia X10 mini proは、裏ブタがツルツルとして滑り易いので、手に持った時に滑って落としそうです。Xperia X10 mini proには、海外製スマートフォンには珍しく、ストラップホールがあるのでストラップを取り付け、使う時にはストラップに指を引っかけて、落とさないよう工夫をしています。

ストラップを指に引っかけないと滑って落としそう
ストラップを指に引っかけないと滑って落としそう

余談ですが、使っているストラップは、伊賀くみひもの「平井兼蔵商店」の品です。

その昔、くみひもは刀剣や甲冑に使われたとされているので、現代の刀剣であるスマートフォンとの組み合わせは面白いかもと思い使っています。

前面の大半が液晶なので傷に注意が必要です。

ソニー・エリクソンのサイトを見ても、傷が付きづらい加工が施されている等の記述はないので、液晶保護フィルムを貼ることにしました。

原稿執筆時点で、ポツポツと専用品がリリースされているようですが、手軽に購入できる品をと考えてエレコムのデジカメ用の液晶画面用保護フィルム「DGP-007」を購入してみました。フィルムのサイズは2.7インチ用、反射を低減したマット仕上げの非光沢フィルムです。

使い心地から書けば、液晶画面が見づらくなりました。

写真ではわかりづらいかもしれないが、少しボンヤリした印象を受ける
写真ではわかりづらいかもしれないが、少しボンヤリした印象を受ける

磨りガラスの向こうに液晶画面があるようと書くと極端ですが、フィルムのザラザラ感が気になります。Xperia X10 mini proは、表示文字が小さめなので、フィルムごしだと文字が判別しづらくなり、ストレスを感じることがあります。それ以外は、タッチの感度が悪化することもなく操作もスムースに行えます。

低解像度に最適化された独特のホーム画面

次に、独自拡張された部分を見てきます。

まずは、一番お世話になるホーム画面アプリからご紹介します。

Xperia X10 mini proの画面解像度はQVGA(320×240)です。

今時のスマートフォンと比較すると「この解像度はないだろう…」とぼやきの出る低解像度ですが、ホーム画面アプリは、この解像度に最適化され、使い易くなるよう作り込みが行われています。

画面オフの状態で本体ボタンを押すと、操作ロック解除の画面が表示されます。

通常、ロックの解除は、本体のメニューボタンで行いますが、Settings > Security & location > Set unlock patternで、アンロックのパターンを作成することもできます。

ロック中の画面
ロック中の画面

ホーム画面は、中央にウィジェット、四隅にアイコンを表示したボタンが配置されます。ボタンをタップするとアイコンのアプリが起動されます。ホーム画面アプリには、デスクトップがないので、そこにアイコンを置き起動する使い方はできません。その変わりに、四隅のボタンに良く使うアプリを登録して使います。登録できるアプリは四個と限られますが、画面サイズが小さいXperia X10 mini proでは、画面に多くのアイコンを配置すると、使い勝手が落ちるので、見た目の良さも加味すれば、割り切った作りで好感が持てます。

ホーム画面。アプリ起動ボタンが画面四隅に配置されている
ホーム画面。アプリ起動ボタンが画面四隅に配置されている

メニューは「Change wallpaper」⁠Arrange widgets」⁠Arrange icons」のシンプルな作りです。通常のAndroid OSならば、ここに設定画面へ移動できるメニューがありますが、Xperia X10 mini proでは存在せず、設定アプリから移動するようになっています。

非常にシンプルなホーム画面のメニュー
非常にシンプルなホーム画面のメニュー

筆者は、何通りかの方法で同じことができるユーザーインタフェースは、好ましくないと考えているので、Xperia X10 mini proは、シンプルでわかりやすくなるよう手が加えられたと理解しています。

ホーム画面下の矢印アイコンか本体のホームボタンを押すと、インストールされているアプリが表示されます。一画面に表示されるアプリは9個なので、それ以外を表示する場合は、左右のフリック操作でページを切り替えます。

ホーム画面を表示したところ
ホーム画面を表示したところ

Xperia X10 mini proのサイズであれば、片手でフリック操作ができるので、アプリを探す為に何度か操作しても煩わしいと感じことがありません。アプリを特定のページに配置しておく場合は、メニューから[Arrange icons]を実行し、アイコンをドラッグして目的のページに移動します。

低解像度ながら使い勝手は良い

Xperia X10 mini proを触っていると、UXプラットホームのユーザインターフェースは、QVGA用にデザインされたのでは?と考えることがあります。

たとえば、Xperia X10では、高解像度の画面をもて余しているような印象を受けることがありましたが、Xperia X10 mini proでは、低解像度の画面ながら情報の見せ方や機能を割り切ることで、効率性と使い勝手を高めているような印象を受けます。

今回ご紹介したホーム画面アプリも、上手い割り切りで作り込まれていますが、他の内蔵アプリも、上手い割り切りとサイズを活かした作り込みがされているので、次回もご紹介します。

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