Software Design 2025年5月号
2025年4月18日紙版発売
B5判/184ページ
定価1,562円(本体1,420円+税10%)
今号の特集概要
第1特集
オブザーバビリティの最前線
可観測性の基本とOpenTelemetry入門
システムやアプリケーションの状態を把握する方法として,「オブザーバビリティ(可観測性)」が注目を集めています。とくに,OpenTelemetryは,従来の課題だったデータの分断を解消し,さまざまなデータを総合的に扱えるOSSツールとして,公式ドキュメントの日本語化プロジェクトも相まって話題となりました。本特集では,今現場で必要とされるオブザーバビリティの基本知識や観測方法を押さえ,代表的なツールであるGrafana やOpenTelemetryでの実践例を見ていきます。さらに,組織全体へオブザーバビリティを広げていくための考え方やゴールも解説します。システムの複雑化が進む現代でこそ活用したいオブザーバビリティの最前線を見てみましょう。
第2特集
クラス設計の鉄則
堅牢で変更に強いコードを作り上げる技術
大規模で複雑なソフトウェアを開発するうえで,ソフトウェアの複雑さを整理し,変更に強いソフトウェアを作り出すためには,クラス設計が非常に重要です。
本特集では,「モジュール性」「関心の分離」「依存関係」の3つの視点でクラス設計の基礎から実践まで解説します。第1章では,クラス設計の基本となる技法とその背景にある考え方を説明します。第2章では,第1章の内容を具体的なクラス設計に適用するノウハウとアプリケーションの構成要素ごとのクラス設計方針を紹介します。第3章では,既存のソースコードからクラス設計の問題点を検知する着眼点と改善方法を解説します。
短期連載
ローコード開発ツール「プリザンター」
【3】バックエンドのカスタマイズと独自のAPIの追加
ローコードですばやく業務アプリが開発できるOSS「プリザンター」を紹介します。テンプレートや基本機能を使うだけでも実用的なアプリが作れるプリザンターですが,本連載ではとくにカスタマイズ方法に着目して紹介します。
自分のプログラミング力を活かして短時間・低コストでお好みのアプリを作る方法を手にしましょう。
短期連載
乱数のひみつ
【3】安全な乱数の生成方法
乱数は,プログラミング,セキュリティの観点で重要な役割を担っています。ITエンジニアにとって比較的身近な技術ですが,掘り下げると興味深いさまざまな知見が見えてきます。