組込みプレスVol.16
今号の特集概要
特集1
Androidによる組込み開発
GoogleのAndroidはオープンな組込みプラットフォームとして,最近は携帯電話だけではなく,情報家電や各種の制御装置などにも応用されつつあります。オープンの強みを生かした安価なお試し環境も整ってきて,導入時の敷居が比較的低いのも魅力の一つと言えます。こうしたAndroid環境の特長を生かした開発の基本と実際のソリューション,開発ツール,開発手法などを,実践的に紹介します。
特集2
組込みネットワークの今
TCP/IPを中心としたネットワーク技術は,組込み分野でも大きな位置を占めており,年々その重要性は高まる一方です。また,無線通信などの新たな技術分野が常に生まれる進歩の速い技術ドメインでもあります。特集ではこのような組込みネットワークの基本と最新動向を,第一線で活躍するベンダの取材などを交えて解説します。
特集3
品質改善に役立つ注目のツール
ソフトウェアの品質向上が重要課題となる中,組込みソフトウェア開発においても,そのための手法やツール活用が模索されていますが,よく使われるソースコードの静的解析だけでは,粒度が細かすぎてシステム全体の構造まで解析できません。そんな中,オブジェクト指向言語ではないCなどのソースコードを構造解析できるツールがいくつか出てきました。これらのツールのうち,eXquto,およびLattixを例にとり,これらを使った構造解析とリファクタリングの実際とその効果について考察します。