組込みプレスVol.17
今号の特集概要
特集1
組込み仮想化の足音
仮想化といえばエンタープライズやサーバ分野での話と思うかもしれません。しかしその原点は古く,組込み機器の分野でも実はさまざまなレイヤで適用されています。メモリマップによるI/Oの仮想化,タスクディスパッチャ,エミュレータや仮想マシン(VM)などは,CPU,デバイスレベルでの仮想化といえます。また最近では,協調開発が広がってきており,そのため組込み開発のさまざまなレベルで仮想化が進んでいます。特集ではそんな現状を踏まえて,組込みにおける仮想化の考え方,実態,利用できるツールや実装例などを掘り下げます。
特集2
PMBOKによるプロジェクトマネジメント
大規模開発や協調開発が広まると,プロジェクトの進行管理や外部との連携などでさまざまな問題が発生します。その問題は製品や成果物の品質にも影響を及ぼします。ここでは,プロジェクト管理とソフトウェアの品質向上という側面から,PMBOKとSPLを取り上げ,プロジェクト管理のベストプラクティスの活用方法,ソースコードの品質管理手法を解説します。
特集3
転ばぬ先の組込みセキュリティ
ネットワーク機能をもつ組込み機器の普及,発展に伴い,こうした機器へのクラッキングやウィルスなど,セキュリティが脅かされるケースも見られるようになってきました。この特集では,組込みシステムのセキュリティ問題,対策,ツール類についてあらためて考えたいと思います。